スマートフォンと連動してさまざまなことができるスマートウォッチ。時計のような画面がついたものからバンドタイプまで、多数のバリエーションがあります。選び方のコツを「やりたいこと」別に紹介します。
“スマートウォッチ”という言葉から想像するのはこの画面付きのタイプでしょう。有名なApple Watchのほか、スマホの有名メーカーなどから発売されています。
このタイプは多機能さが特徴。スマホの通知を表示したり、運動の状況を記録したり、機種によってはキャッシュレス決済に使ったりもできます。盤面がディスプレイになっているため、気分やコーディネートに応じて盤面のデザインを変えられるのもこのタイプならではです。
デメリットはディスプレイを点灯していると電池持ちが短いこと。また、3〜5万円台と比較的高価な機種が多いことが挙げられる。
「スマートウォッチの機能を使いたい! でもいかにもスマートウォッチらしい見た目はイヤだ!」というわがままな要望には、文字盤はアナログ時計ですが、機能はスマートウォッチという製品が応えられるかもしれません。
時計メーカーFOSSILグループの「ハイブリッドスマートウォッチ」や、ソニーのバンド型スマートウォッチ「wena wrist(ウェナ リスト)」シリーズがこのタイプ。wena wristはバンドにスマートウォッチとしての機能を持たせて、文字盤部分はシチズン時計などが設計・製造を手がける“普通の腕時計”であるのが特徴です。
本格的な登山やサイクリング、スキーなどアウトドアでスマートウォッチを使いたいなら、アウトドアに特化した製品がオススメです。
登山用GPS機器を手がけるGarmin(ガーミン)や、耐衝撃性が高い腕時計のG-SHOCKシリーズを展開するカシオ計算機から製品が発売されています。
スマートウォッチにもとめるものが、ふだんの運動やトレーニングの状態の可視化なら、時計型にこだわらなくてもいいかもしれません。フィットネスバンドタイプの活動量計にも、安価で使いやすい製品がそろっています。
一見するとリストバンドに見えるデザインが多く、腕時計型よりも軽いのが特徴です。付けっぱなしでも負担が少ないため、睡眠状態の計測もしやすいでしょう。時計型のスマートウォッチとの併用もお勧めです。
画面付きタイプの中でも、iPhoneと組み合わせて使うなら「Apple Watch」シリーズが決定版でしょう。App Storeから多彩なアプリを導入して、機能を拡張することもできます。日本のスマートウォッチでは唯一、電子マネーのSuica決済に対応しており、電車や買い物でも活躍します。
日本のスマートウォッチでは珍しく、セルラーモデル(モバイル通信できるモデル)がラインアップにあるのも特徴です。最新モデル「Series 5」の価格は4万7069円(税込み、以下同)から。機能は異なりますが、前モデルの「Series 3」も2万1780円〜で販売されています。
画面付きスマートウォッチの注目株が、SIMフリースマホで有名な中国ファーウェイが手がけるスマートウォッチです。最新モデルの「HUAWEI Watch GT 2」は、一度充電すれば2週間使い続けられる電池持ちが特徴です。
運動状態の可視化やSNSアプリの通知などスマートウォッチに求められているひと通りの機能を備えており、ファーウェイ製のスマホだけでなく、各種AndroidやiPhoneと連携して使えます。
画面付きのスマートウォッチは大ぶりなモデルが多い中、スマホの「Galaxy」シリーズでおなじみサムスン電子の「Galaxy Watch Active」(2万4791円)は、文字盤サイズが39.5ミリ、重さ25グラム(バンド除く)と小さく軽いモデルです。
充電台に置くだけのワイヤレス充電も対応していて、充電の手間が少ないのも魅力。GalaxyシリーズなどのAndroidスマホはもちろん、iPhoneにも対応しています。
また、文字盤が40ミリと44ミリから選べるようになった「Galaxy Watch Active 2」(3万5066円)も販売されています。
腕時計メーカーFOSSIL(フォッシル)が多数の製品を展開する「ハイブリッドスマートウォッチ」は、文字盤がアナログタイプの腕時計そのままで、歩数や活動状態を記録する機能を備えているという製品です。
最新モデルの「ハイブリッドHR」は2万9150円から。FOSSIL自身のブランドだけでなく、ママイケル・コース、SKAGEN、ケイト・スペード ニューヨークといったコラボ先のブランドでも同社製のスマートウォッチが発売されています。
ソニーの手がけるスマートウォッチ「wena wrist(ウェナ リスト)」は、ベルトの部分にスマホ連携の機能を組み込んだ、一風変わった製品です。ふだん使っている腕時計の文字盤部分と組み合わせて使うこともできます。歩数などの活動量の計測のほか、電子マネーの楽天Edy、iD、QUICPayによるキャッシュレス決済機能も搭載します(Suicaは非対応)。
いわば本体であるバンドは、ステンレス製の「pro」(3万7928円〜)、ラバー製の「active」(3万2978円)、電源不要で電子マネー(楽天Edy)のみが利用できる「leather」(9218円)の3種類です。
“ヘッド”と呼ばれる文字盤部分はさまざまなデザインが用意されており、最新の「wena wrist Three Hands Retro head」(1万3068円〜)は1960年代のテイストを取り入れたモデルです。
Garmin(ガーミン)はさまざまなGPS機器を手掛けるメーカー。そのスマートウォッチもGPSや気圧センサーを備え、自転車のナビやスキーコースの案内なども可能。本格的なスポーツやアウトドアをする人におすすめで、水泳など多くのスポーツに対応したトレーニングの成果計測機能も魅力です。
「Instinct Tide」は海でのアクティビティに特化したモデルで価格は3万7180円。ハイエンドモデルの「fenix 6X Pro Dual Power」は同社初のソーラー充電機能を搭載し、道路地図や登山地図、国内外4万1000のゴルフコース情報や世界中にある約2000のスキーリゾートのデータを収録した地図機能も搭載しています。価格は17万9300円です。
またGarmin Payというタッチ決済機能も備えたモデルもあります。日本ならジャパンネット銀行と三菱UFJ銀行のVisaデビットカードに対応した口座を持っていれば、Garmin Payでの支払いに使えます。
G-SHOCKシリーズで有名なカシオ計算機が手がける、アウトドア派のためのスマートウォッチが「PRO TREK Smart(プロトレック スマート)」シリーズです。このシリーズだけのナビ機能や気圧計、潮位計などアウトドア向けアプリを搭載。Wear OS by Googleを搭載していて、アプリを追加して機能追加することもできます。
最新モデルの「WSD-F30」は地図データをダウンロードしてオフラインでも腕時計で現在地を確認できるのが特徴。価格は6万7100円です。
フィットネス向け活動量計の中でも機能性に優れた製品を投入しているのがFitbitです。24時間の心拍数の測定や睡眠状態の測定などができるのはもちろん、スマホ着信や通知の表示なども見やすい画面で表示します。
フィットネスバンドタイプの「Inspire」は20グラムと軽量なモデルです。タッチ操作が可能な小型ディスプレイを備え、水深50メートルまでの耐水性能も備えています。価格は9274円です。
お手頃な価格でひと通りの機能がそろったものがほしいという人にピッタリなのが、Xiaomi(シャオミ)の「Mi Smart Band」(スマートバンド)シリーズです。
最新製品の「Mi Smart Band 4」では、心拍計つきの活動量計で3490円という低価格を実現しました。
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