VR対応ゲームや360度動画コンテンツの配信が増え、数多くのVRゴーグル(HMD:ヘッドマウントディスプレイ)が登場するようになりました。
スマートフォンをセットして使うタイプのゴーグルは種類も多く、数百円から数千円程度で購入できますし、パソコンや据え置き型のゲーム機に接続して本格的なゲームが楽しめる高額なものもあります。またVRゴーグル本体だけで楽しめるものも増えています。
用途別におすすめのVRゴーグルをピックアップしました。
VRゴーグルは利用する機器によって大きく4つのタイプがあります。(1)スマホをセットして使うVRゴーグル、(2)ゲーム機と組み合わせて使うVRゴーグル、(3)他の機器が不要なスタンドアロン型のVRゴーグル、(4)PCに接続するVRゴーグル、ほとんどの製品がこの4タイプに分けられます。
(1)のスマホをセットするタイプのゴーグルは、段ボール製で数百円のものからリモコン付きの本格派までさまざまな製品が販売されています。ただ、それでも数千円という買いやすい価格です。VRコンテンツはスマホにダウンロードし、そのスマホをVRゴーグルにセットして使います。
選ぶ際は、対応するスマホの画面サイズを必ずチェック。また、瞳孔間距離(左右の目の距離)と焦点距離の調整ができるものがおすすめです。
スマホ利用のVRはサクッと気軽に楽しめますが、画質はそれほど良いとはいえません。高性能なPCやゲーム機に接続して使うVRゴーグルの方が映像はきれいで迫力がありますが、VRがどんなものかを体験する、360度動画を気軽に楽しむのにはぴったりです。
(2)のゲーム機と組み合わせて使うものは、現在はほぼ「PlayStation VR(PSVR)」一択です。PlayStationのVRゲームを遊ぼうと思ったら、専用の機器をそろえる必要があります。ただ、ゲームのラインアップは充実しており、高いクオリティで楽しめます。
(3)はVRゴーグル本体のみで遊べるもので、スタンドアロン型VRゴーグルと呼ばれています。設定にスマホが必要なものもありますが、コンテンツのダウンロードはVRゴーグルから直接でき、実際に使うときにはケーブルがないので煩わしさがなく快適に遊べます。また、PCや外部メモリを介して画像を取り込んで見ることもできます。
PCに接続する必要がないので非常に手軽で、自分のVRゴーグルでそれぞれ楽しんだり、みんなで交互に使ったりと、比較的高品質なVRコンテンツが自由に楽しめます。
(4)PCに接続するVRゴーグルでは、さまざまな処理をPCが行っているので、非常にクオリティの高いVRコンテンツを楽しめます。ただし、このタイプのVRゴーグルの価格は高めで、PCも高いスペックが要求されます。VRをがっつり楽しみたいという人向けの製品です。
VRコンテンツはOculusシリーズ対応のコンテンツが配信されている「Oculusストア」で、また、360度動画はさまざまな動画配信サービスで数多く提供されています。ただ、ゲームを中心に対応機器が限定されているものもあるので、自分の持っているVRゴーグルに対応しているか確認しましょう。
エレコムの「VRG-M01RBK」は4.0〜6.5型のスマホに対応したVRゴーグルで、「DMM VR動画プレイヤーアプリ」対応のBluetoothリモコンが付属しています(リモコンはiPhone専用)。
スマホに対応VRアプリをインストールして本体にセットすると、上下左右360度全方向の臨場感あふれる映像を楽しめます。目幅に合わせて位置を調整できる目幅調整機構、ピント調整機能を備え、メガネをかけたままでも使えます。価格は4000円程度です。
「Oculus Quest」は、VRヘッドセットとコントローラだけで場所を選ばずゲームを楽しめるスタンドアロン型VRゴーグル。内蔵のセンサーがユーザーの動きを把握し、瞬時に映像に反映されます。
軽く身体を動かして遊べますが、周囲の物にぶつからないためのサポート「Oculusガーディアンシステム」を備えているので安心。「Touchコントローラー」が2機付属しています。容量違いで2モデルあり、64GBモデルが4万9800円、128GBモデルが6万2800円です(税、配送料込み)。
パソコンと接続して使うVRゴーグル「HTC VIVE」の最新モデル。頭や身体の動きを正確にトラッキングし、高精細な映像で圧倒的な没入感を味わえます。
従来モデルはベースステーションという外部センサーが必要でしたが、こちらはベースステーション不要で動き回るゲームも楽しめます。ゴーグルはメガネをかけたままでも使え、多機能なコントローラ2機が付属しています。価格も8万7870円(税込)と本格的です。
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