パソコンやゲーム機に欠かせない記憶メディアの1つ「ハードディスク(HDD)」。容量あたりの価格が手頃なことがメリットですが、読み書き速度が遅めなことがデメリットです。そのこともあり、最近はHDDよりも読み書きの速い「ソリッドステートドライブ(SSD)」に注目が集まっています。
最近は、パソコンやゲーム機に内蔵するSSDだけではなく、USB端子を使って外付けできるSSD(外付けSSD、ポータブルSSD)も増えています。この記事では、USB接続できるSSDのうち、持ち運びに便利なコンパクトモデルを選ぶ上でチェックしたいポイントと、それを踏まえたおすすめ製品を紹介します。
まず、SSDに何を保存して読み出したいのか整理してみてください。「とにかくたくさんのデータが保存できさえすればいい!」という人は、先述の通り、容量あたりの価格が手頃なHDDが最適です。
では、SSDはどのような用途に向いているのでしょうか。以下にその一例を示します。
端的にいうと、マルチメディアコンテンツの作成や編集をする人や、コンソールゲーム機でゲームをする人ならSSDのメリットを十分に生かせます。
(※)「プレイステーション4」や「Xbox One」(以下同)
SSDは特性上、容量が大きいほどデータの読み書き速度が向上します。「PCI Express」接続の内蔵SSDや、一部のノートパソコンなどが備える「Thunderbolt 3」接続の外付けSSDでは、容量による読み書き速度の差が意外とよく分かります。
しかし、今回取り上げるUSB接続の外付けSSDの場合、USBの通信速度がボトルネックになることが多く(詳しくは後述します)、容量を大きくすることによる高速化の効果は限られます。
当然ですが、SSDは容量が大きくなるほど高価になります。SSDでどのくらいのデータを保存するのか、ある程度のめぼしを付けてから購入するようにしましょう。
先ほども述べた通り、USB接続の外付けSSDは、USBの通信速度がボトルネックになりがちです。言い換えれば接続するパソコンやゲーム機などの対応しているUSBの規格をチェックした上で、それに合うものを買うと良いでしょう。
USB接続の外付けSSDて使われているUSB規格は以下の通りです。上位規格のものは、下位規格に対応するパソコンやゲーム機でも使えますが、上限速度は対応するUSB規格のものになります。
大半の外付けSSDは、USB 3.0で十分なパフォーマンスを発揮できるように設計されています。現行のコンソールゲーム機もUSB 3.0規格までの対応なので、コンソールゲーム機におけるゲームのインストールに使うならUSB 3.0対応のもので十分です。とりわけ、データの転送速度的に通常の「プレイステーション4」なら内蔵ストレージをSSDに交換するよりも、USB 3.0規格の外付けSSDを増設した方がパフォーマンスが向上するので、お手軽なチューニングとしてもおすすめです。
一方、ハイパフォーマンスをうたう一部の外付けSSDはUSB 3.1の速度を生かせる設計になっています。動画の編集や書き出しなど、読み書き速度が重要な用途では役に立ちますが、USB 3.1規格の外付けSSDはやや高価な傾向にあります。
どのくらいのデータ転送速度が必要なのか考えて選ぶようにしたいです。
上記のポイントを踏まえて、おすすめのUSB接続外付けSSDを3つご紹介します。
防滴、耐震、耐衝撃性能を備えたコンパクトモデルで、USB 3.1 Gen2規格で接続した場合は最大毎秒550MBでデータを読み書き可能です。容量は250GB、500GB、1TB、2TBの4種類を用意しています。
本体の左上にはストラップなどを取り付けられる穴も設けられおり、いろいろな場所に持ち運ぶ人に最適なモデルとなっています。メーカーがプレイステーション4との接続を確認しているので、ゲーム用途にも安心です。
USB 3.0規格の外付けSSDで、コンパクトモデルとしては比較的手頃です。容量は240GB、480GB、960GBの3種類を用意しています。
SSDの診断ユーティリティ「診断ミレル」を付属しており、Windowsパソコンで使う場合はSSDの健康状態を簡単にチェックできることも魅力。「外付けSSDってどんなものだろう?」という人の入門にもピッタリです。
なお、このSSDには読み書き速度をアップした「SSPH-UAシリーズ」という上位モデルもあります(240GBモデルはありません)。
USB 3.1 Gen2規格の外付けSSDで、超高速な読み書きを実現しています。容量は500GBと1TBの2種類を用意しています。
同規格に対応する機器に接続した場合の最大読み込み速度は毎秒1050MB(約1GB)。特に大容量の動画や写真を扱う人に最適です。
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