パソコンやゲーム機に欠かせない記憶メディアの1つ「ハードディスク(HDD)」。容量あたりの価格が手頃なことがメリットですが、読み書き速度が遅めなことがデメリットです。そのこともあり、最近はHDDよりも読み書きの速い「ソリッドステートドライブ(SSD)」に注目が集まっています。
最近は、パソコンやゲーム機に内蔵するSSDだけではなく、USB端子を使って外付けできるSSD(外付けSSD、ポータブルSSD)も増えています。この記事では、「プレイステーション4」(以下「PS4」)や「プレイステーション4 Pro」(以下「PS4 Pro」)と接続することを前提に、USB接続のSSDを選ぶ上でチェックしたいポイントと、それを踏まえたおすすめ製品を紹介します。
【追記:3月3日13時50分】PS4/PS4 Proにおける外付けストレージの要件について追記しました
SSDは特性上、容量が大きいほどデータの読み書き速度が向上します。しかし、今回取り上げるUSB接続の外付けSSDの場合、USBの通信速度がボトルネックになることが多く(詳しくは後述します)、容量を大きくすることによる高速化の効果は限られます。
主にゲームのインストールに使う場合は、バージョンアップや修正、ダウンロードコンテンツ(DLC)の保存に備えて、容量の大きめなSSDをおすすめ……したい所ですが、SSDは容量が大きくなるほど高価になります。
予算と相談した上で、SSDでどのくらいのデータを保存するのか、ある程度のめぼしを付けてから購入するようにしましょう。
先ほども述べた通り、USB接続の外付けSSDのアクセス速度は、USB端子の通信速度がボトルネックになりがちです。接続するパソコンやゲーム機などの対応しているUSBの規格をチェックした上で、それに合うものを買いましょう。
USB接続の外付けSSDで使われているUSB規格は、以下の通りです。上位規格のものは、下位規格に対応するパソコンやゲーム機でも使えますが、上限速度は対応するUSB規格のものになります。
PS4やPS4 Proの場合、USB端子はUSB 3.0規格なので、USB 3.0対応の外付けSSDで十分なパフォーマンスを発揮できます。とりわけ、データの転送速度的にPS4では内蔵ストレージをSSDに交換するよりも、USB 3.0対応の外付けSSDを増設した方がパフォーマンスが向上するので、手軽なチューニングとしておすすめです。
外付けSSDのボディーはさまざまです。コンパクトサイズのものもあれば、少し大きめのものもあります。
持ち運びやすさや、片付けた際のキレイさを重視するならコンパクトなものが良いです。一方、手頃さ(買い求めやすさ)を求めるなら、大きめのサイズのものがおすすめです。
上記のポイントを踏まえて、おすすめのUSB接続外付けSSDを3つご紹介します。
なお、PS4/PS4 Proにゲームをインストールする用途で使う場合、250GB以上のSSDを接続してください。それ以下の容量のSSDもデータ保存用には使えますが、ゲームのインストールはできません。
HDDやSSDなど、ストレージ製造大手の一角を占めるウエスタンデジタル(Western Digital)の純正の、USB接続外付けSSDです。USB 3.0対応で、ケーブルを本体に収納できる設計となっています。
容量は500GB、1TB、2TBの3種類を用意。メーカーがPS4やPS4 Proでの動作を確認しているので、安心して使えます。
アルミニウムケースに入った、トランセンド製のコンパクトなUSB 3.1対応外付けSSDです。USB Type-C端子を備えており、付属の「USB Type-C to Type-Aケーブル」を使ってPS4やPS4 Proに接続できます。
容量は120GB、240GB、480GBの3種類を用意。持ち運びやすさやしまいやすさを重視する人におすすめです。
バッファローのUSB 3.0対応の外付けSSDです。ケーブル接続部(コネクター)の形状を工夫することによって、接続にまつわるトラブルを軽減。ボディーは「MIL-STD-810G(MIL規格)」に準拠した耐衝撃、耐振動性能を備えており、万が一落下した際の破損リスクを抑えています。
容量は120GB、240GB、480GB、1TB、1.9TBの5種類を用意。必要な容量に合わせて選びやすいです。
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