日産自動車と三菱自動車は5月20日、軽EV「サクラ」「ekクロス EV」を今夏に発売すると発表しました。実質180万円前後という競争力のある価格で登場します。
日産と三菱が共同出資する「NMKV」が開発し、パワートレーンなどを共通化しつつ、それぞれ異なるテイストの車に仕上げています。
国内市場の4割を占める軽にEVを設定することで「日本の自動車市場の常識を変えるゲームチェンジャーとなり、電気自動車の普及促進に弾みをつける存在になる」(日産)としています。
日産「サクラ」は新しい軽EVとして登場。リーフ、アリアに続く量販EVとして、これまで培った技術をフル投入して開発されました。補助金の利用で実質約178万円(税込)からという価格を実現しています。
航続距離が最大180km(WLTCモード)のリチウムイオンバッテリー(20kWh)を搭載。最大195Nmを発揮するモーターでトルクフルな加速も楽しめそうです。軽としては最高レベルという静粛性や最小回転半径4.8mという小回り性能で、日常のさまざまなシーンで快適なドライブを実現します。
高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」を採用するほか、駐車時にステアリングやアクセル、ブレーキなどを全自動で制御してくれる「プロパイロット パーキング」を軽として初搭載しています。
ボディーサイズは3395(全長)×1475(全幅)×1655(高さ)mm。
三菱は、SUV的な押し出しの強いフロントが特徴の「ekクロス」のEVモデルとして設定。実質価格は184万8000円(税込)からとなっています。
航続距離は日常使いに十分な180km(WLTCモード)、最大トルクはガソリンターボモデルの2倍となる195Nmと、スペックはほぼサクラと共通。駆動用バッテリーを薄型化して床下にレイアウトすることで、クラストップレベルの後席ニールームや荷室容量を実現します。
バッテリーに蓄えられる電力は一般家庭の約1日分に相当。アウトドアなどで家電製品を利用したり、日中に駆動用バッテリーに蓄えた電力を家庭で使い、夜間に駆動用バッテリーを充電するといったことも可能です。
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