雨の日が増え、そろそろ梅雨が本格化してきます。このような時期は、除湿機の出番ではないでしょうか。除湿機といっても、さまざまなメーカーから販売されていますし、機能や価格でも大きな違いがありますよね。
実際にどんな除湿機を買うか悩みどころですが、今回は約1年間使用したアイリスオーヤマの「衣類乾燥除湿機 IJC-H140」の使い勝手などをレビューします。ぜひ参考にしてみてください。
一般的に、除湿機には3つの種類があります。「コンプレッサー式」と「デシカント式(ゼオライト式)」、そしてコンプレッサー式とデシカント式を組み合わせた「ハイブリッド式」です。
コンプレッサー式は、エアコンにも使われているコンプレッサーを使う方式で、湿った空気を冷やして除湿する仕組みです。消費電力は低めですが作動音が少し大きく、本体がやや重いという特徴があります。
一方デシカント式は、乾燥剤とヒーターを使って湿気を取り除く仕組みです。消費電力は高い傾向にありますが、軽くて静か、そしてヒーターを使用するので温度が低い冬でも除湿できるという特徴があります。ハイブリッド式は、夏はコンプレッサーを、冬はデシカントを使うことができるので、1年通して使用することができます。ただ本体価格は高価なものが多くなっています。
アイリスオーヤマの「IJC-H140」はコンプレッサー式です。「衣類乾燥」と「除湿」の2つのモードがあり、「衣類乾燥」モードを使用すれば洗濯物を乾かすことも可能です。
「IJC-H140」の見逃せない特徴の1つが、大きなタンクです。もともと本体が大きいのですが、タンクの容量は約3.8Lとビッグサイズ。例えば自宅で仕事に集中している時などは、タンクの水捨ての回数が少ないのはありがたいですよね。
また、タンク内の水の量を確認する際も見やすくなっています。さらにタンクが満水になると自動的に運転が停止するので、安心して使用し続けることができます。
除湿機を選ぶ時のポイントの1つが「移動のしやすさ」ではないでしょうか。別室で使うこともありますから、キャスターが付いていると移動させやすいですよね。
「IJC-H140」にはキャスターが付いており、持ち手部分もあるので楽に動かせます。タンクに水がたくさん入っているとその分重くなるので、動かす前に捨てるとよいでしょう。ただ、段差があると引っ掛かってしまうことがあるので注意が必要です。
「IJC-H140」の衣類乾燥モードも、その威力を発揮してくれています。1日約14Lの高い除湿力と送風で、部屋干しの衣類がしっかり乾きます。またスイングフラップは調整可能なので、洗濯物に満遍なく風が当たります。
風量は、除湿モードの時は「弱」と「強」の2段階で切り替えができますが、衣類乾燥モードだと「強」のみとなります。そのため風量は本当に強く、ハンガーに掛けたタオルはかなり大きく動きます。タオルなら1〜2時間程度で乾くこともあります。
衣類乾燥・除湿モードのどちらにもいえることですが、音が気になることがあります。機械が動いているので音が出るのは仕方ないのですが、例えば風量を「強」にして寝室で使うのは避けた方がよいかもしれません。
音が気になる時は、除湿モードで風量を「弱」にして使うのがおすすめです。アイリスオーヤマの「衣類乾燥除湿機 IJC-H140」の販売価格は、2万6000円前後です。除湿機があると、じめじめした季節の強い味方になること間違いなし。機能や除湿能力、価格などを踏まえて選んでみてはいかがでしょう。
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