物価高の影響もあって、節約を意識する人が増えています。でも節約をするにしても限界がありますし、やりすぎると日常生活に支障をきたしてしまうことも。これ以上の節約は難しい……と思ったら、収入を増やす方向にシフトしてみましょう。
メルカリでは、一般的にはごみとして捨てられてしまうものでも、お金に換わる可能性がありますよ。この記事で、家の中にある「メルカリで売れそうな不用品」を紹介していきます。
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。
家の中には、使わない不用品があると思います。「自分にとっては不用品でも、他人にとってはお金を出してでも欲しいものになる」と考えると、それらには思った以上の価値が出てくる可能性があるのです。
1年以上使用しておらず、理由なく家庭内に保管しているものを不要品とし、不要品保管数量調査および「メルカリ」の平均取引価格によって不要品を金額に換算した数値を、メルカリでは「かくれ資産」と呼んでいます。つまり、不用品をメルカリで売ったらいくらになるか? ということですね。
2021年にメルカリが発表した「かくれ資産」は、国民1人当たり平均34万5000円でした。日本全体の総額は、なんと44兆円ほどです。
不用品というと、使わない衣類や本などはすぐに思い浮かぶと思いますが、一般的にはごみとして捨てられているものさえも、商品になるのがメルカリの面白いところです。
少し視点を変えて部屋の中を見てみると、意外な不用品が出てくるかもしれません。
メルカリの人気商品の1つに「化粧品」があります。値段が高い化粧品だけではなく、プチプラと呼ばれるブランドのコスメも取り引きが活発です。また新品はもちろん、使用済みの化粧品もよく取り引きされています。
さらに、中身が入っていない容器だけでも売れることがあります。百貨店で販売されているような高級化粧品は、空き容器のセットで数千円になることも。
詰め替え用が展開されている化粧品なら、購入の理由も分かりやすいのですが、詰め替えに対応していないブランドも取り引きされています。なぜ取り引きされるのかというと、ディスプレイに使う目的もあると聞きます。
例えばSNSに投稿する写真に映り込ませることで、「こんな高級ブランドの化粧品を使っています」とアピールするため、などです。もしくは“映え”を目的にするケースもあるようです。
化粧品としてではなく、別の使い方を目的に取り引きされている現実を見ると、視野を広くしてものを見ていく必要性を感じます。
洋服をメルカリで売ることもできますが、状態があまりにも悪い場合や、なかなか売れない場合には出品を断念することになるでしょう。でも、洋服の一部が商品になる可能性があります。それが「ボタン」です。
一般的なシャツなどに付いているボタンは、1個、2個では価値が出づらいですが、100個程度集まると価値が出てきます。またデザイン性があるボタンは、1個単位で売れることも。
なぜ売れるのかというと、ハンドメイド商品を作っている人が購入するからです。ボタンは100円ショップや専門店にもありますが、価格が高いと購入を考えてしまいます。
さらに、もし自身でリメイクができるなら、ボタンをかわいらしくアレンジして商品化することも可能でしょう。ボタンとして使ってもらうだけではなく、ヘアアクサセリーなどの商品にして売るケースもあります。
衣類と一緒に処分してしまうボタンですが、実は売り方によっては価値のある商品になるのです。
お弁当を購入すると割り箸を貰えることがありますが、自宅で食べる際にはもらった割り箸の出番がないことがあります。その割り箸、捨ててしまう前に集めてみるのも手です。例えば100膳ほど集まれば、メルカリで商品として売ることができるようになります。
割り箸は100円ショップやホームセンターなどにも売っていますが、個包装になっていないものが少なくありません。メルカリでは、個包装タイプの割り箸が出品されていることが多く、衛生的と考えて購入する人が多いようです。イベントなどで使う目的があるのかもしれません。
100膳で300〜400円程度となるので、手数料や送料を考えると大きな利益にはならないでしょう。でも、評価を上げる目的があったり、捨てるにはもったいないという気持ちがあったりすれば、利益が少なくても出品するとよいのではないでしょうか。
あるいは、500膳などもっと数があれば、まとめ売りで1500円ほどになるかもしれません。保管する場所の問題もありますが、大量の割り箸でチャレンジするのもアリです。
家の中には、ごみだと思って捨ててしまうものがたくさんあります。でも捨てる前に「売れるかも」と気付くと、商品としての価値を見出せるかもしれません。もちろんどうしても売れない不用品もあるので、その場合は処分することになりますが、捨てる前に一度立ち止まって考えてみるとよいでしょう。
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