サムスン電子ジャパンは8月22日、折りたたみスマートフォンの最新モデル「Galaxy Z Fold5」がNTTドコモとKDDI(au)から9月1日に発売されることを発表しました。
ここでは、前モデル「Galaxy Z Fold4」からの変更点を、注目したいポイントに絞って3つ紹介します。機種変更やスマホ選びの参考にしてみてください。
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最も注目したい変更点はヒンジの改良による薄型化です。
前モデルGalaxy Z Fold4は、U字型のヒンジを採用していたので、折りたたみ時にディスプレイ同士の間に隙間が生じていました。これは、折りたたみ時の見た目のスマートさが損なわれてしまうので、残念なポイントとして挙げる人も少なくありませんでした。
Galaxy Z Fold5では、水滴型(フレックスヒンジ)を採用し、ぴたっと閉じられるようになりました。これによって折りたたみ時の厚さが13.4mmとなり、Galaxy Z Fold4より約2.4mmも薄くなりました。
ヒンジ自体の厚みも薄くなったことで重さも約10g軽くなり、よりスマートに持ち運べる折りたたみスマートフォンに進化しています。
Galaxy Z Fold5は、プロセッサーに「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」を採用。Galaxy Z Fold4に搭載していた「Snapdragon 8+ Gen 1」から完全に新しい世代のプロセッサーとなります。世代が更新されたほか、サムスン向けの特別仕様となっていることも相まって高い性能を発揮してくれそうです。Galaxy Z Fold4と比較するとCPU性能は18%、GPU性能は32%、AI処理を行うNPU性能が25%アップしているとのことです。
プロセッサー周りでもう1点注目したいのは、放熱のためのベイパーチャンバーが前モデル比で38%拡大していること。Snapdragon 8シリーズは高い性能を持っていますが、熱が発生しやすく性能維持に課題がありました。放熱用の部品の拡大でこの弱点を軽減できるのであれば、スペック差以上に性能の向上を実感できそうです。
メインディスプレイは約7.6インチのDynamic AMOLED 2X(有機EL)で、解像度は1812×2176ピクセル。リフレッシュレートは最大120Hzで、コンテンツに合わせて1Hz単位で自動調整する「アダプティブリフレッシュレート」にも対応しています。
また、折りたたみ時に使用するサブディスプレイは、6.2型のDynamic AMOLED 2Xディスプレイ(904×2316ピクセル)です。
ここまでのスペックは、Galaxy Z Fold4とGalaxy Z Fold5で共通ですが、Galaxy Z Fold5では最大輝度が1000ニトから1200ニトにアップ。ピーク輝度は1300ニトから1750ニトに引き上げられています。
輝度のアップは地味に感じるかもしれませんが、屋外での視認性が良くなるので、多少解像度が上がるよりも体感での使い勝手は向上しそうです。
CPU:Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy
RAM:12GB
ストレージ:256GB/512GB/1TB
リアカメラ:超広角カメラ(1200万画素)、広角カメラ(5000万画素)、望遠カメラ(3倍、1000万画素)
バッテリー:4400mAh
端末を開いた状態のサイズ:155(縦)×130(横)×6.1(厚さ)mm
端末を閉じた状態のサイズ:155(縦)×67(横)×13.4(厚さ)mm
重さ:約253g
※太字赤下線は、Galaxy Z Fold4から変更があったスペック
こうしてみると、はっきりとスペックアップしているのは、プロセッサーの変更、ヒンジの改良、折りたたみサイズの薄型化、軽量化、ディスプレイの最大輝度アップの5点です。
ただ、折りたたみスマホにとって重要な折りたたみ時のデザインや携帯性に関わるヒンジの変更や、スマホの心臓とも言えるプロセッサーが更新されており、要点をおさえてしっかりとスペックアップしてきた印象です。
ドコモでの販売価格は、25万7400円(税込、以下同)からとGalaxy Z Fold4の24万9700円からと比べると7700円のアップ。これまでの新機種ごとの価格アップと比べるとおさえられてはいます。
とはいえ型落ちとなったGalaxy Z Fold4の値段は下がっていくはずなので、Galaxy Z Fold5とGalaxy Z Fold4でどちらを購入するか検討する人は、最も大きな変更点であるヒンジの改良とCPU性能のアップに差額を出せるかを中心に考えるのがよさそうです。
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