料理が楽になると好評な、シャープの自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」。筆者は3年ほど使い続けており、もはやホットクック無しでの生活は考えられないほどになっています。
ここでは、家事が嫌いなズボラな筆者が、ホットクックを使い続けてみて、良いと思った点と気になる点、そして買い替え検討中の機種について紹介します。なお、使用しているホットクックは、2015年発売の「KN-HT99A」(容量1.6L)とやや古い型のものになります。
Fav-Log編集部員として、主に調理家電やキッチンアイテム、初心者向けのアウトドアグッズなどの記事を担当しています。面倒くさがりなので、「時短」「ラクラク」アイテムが大好き。趣味はお酒、食べること、手軽なアウトドアです。
夫婦2人暮らしの筆者の家庭では、週に1〜2回ほどホットクックで料理を作っています。よく作るメニューは、定番のカレーやシチュー、そして肉じゃがです。肉じゃがはコチュジャンを入れて韓国風にしたり、肉の代わりにサバを入れたりして変化をつけています。
具材をざくっと大きめに切っても、中までしっかり火が通るのがうれしいポイント。じゃがいもは(サイズによりますが)4等分くらいに切れば十分です。具材をざくざく切って調味料とともにホットクックに入れてキーを操作し、あとは他のことをしていれば30分〜40分くらいで出来上がります。素材のうま味をしっかり感じられるおいしさも魅力です。
食事の用意の簡単さで言えば、外食やコンビニ弁当で済ませてしまうのが一番楽ですし、実際はそうすることも多いです。しかしそれを続けていると、いわゆる“外食の味”に飽きたと感じることも……。そのようなときに、ホットクックを使えば、簡単に温かい出来立て料理を食べられます。
そして、気持ちの問題ですが、「失敗せずに出来上がる」(※レシピ通りに作った場合)ということに大きな安心感があります。また、楽に料理ができるにも関わらず「忙しい中で自炊をした」という感覚を得られるので、充実感もあります。
ホットクックを使っていて気になる点として、豚肉がぎゅっと塊になってしまいパサパサして硬いと感じることがあります。炒め料理でそうなることが多いようです。対策として、肉はできるだけほぐし、広げたり混ぜたりしてからキーを押すようにしています。
また、口コミにもよくありますが、洗い物が少し面倒です。内鍋の他に、内ぶた、蒸気口カバー、つゆ受け、まぜ技ユニットと、細々とした部品も洗う必要があります。ただ、確かに面倒ではあるのですが、鍋やフライパンを洗う場合とトータルの時間はさほど変わらないので、個人的にはそれほど大きなデメリットとは感じていません。
注意しておきたい点として、ホットクックは圧力鍋ではないので時短調理はできません。よく友人や知人から「ホットクックって料理が早く出来上がるんだよね」「角煮がすぐできるんだっけ」と、圧力鍋と混同しているようなことを言われます。
ホットクックは圧力鍋のように圧力調理を行わないので、調理時間そのものを短縮できるわけではない点には注意が必要です。ただ、調理中にその場を離れられるため「時間を有効活用できる」のは確かなので、やはり忙しい人にとって大きな助けになる家電だと思います。
ここで紹介したホットクックの「KN-HT99A」ですが、古い製品であるため買い替えを検討しています。使っていて不具合はないのですが、内鍋がステンレス製のため、洗う際にこびりつきが気になります。新しい機種であればフッ素コーティングが施された内鍋を採用しているので、お手入れが楽になりそうです。
もし買い替えるなら、2021年発売モデル「KN-HW16G」が気になります。本製品では「2段同時調理」で2種類のメニューが同時に作れるため、簡単に品数を増やせそうです。また、スマートフォンアプリと連携して、メニューを探すのが効率的にできそうなのも興味深いです。
そして、かきまぜスピードが2倍になっており、ポテトサラダが楽に作れるようになったのも注目ポイント。じゃがいもを入れれば、加熱して潰す工程までを自動で行ってくれます。「自分で具材の種類や量を調整して、好みのポテトサラダがすぐ作れるようになるかもしれない」という点に、個人的に大きな魅力を感じています。ショッピングサイトでの実売価格は4万円台からと、やはり少し高めですが、購入する価値はありそうです。
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