冬の防寒具として、アウトドア用でも普段使いでも定番のダウンジャケットですが、近年注目されているのが「化繊中綿」を使用したウェアです。
本記事では、ダウンと化繊中綿の違いと化繊中綿の魅力を紹介します。
立山 亜樹
ライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
ダウンと化繊中綿の違いはどこにあるのでしょうか。ダウンは、水鳥の胸元にある柔らかい羽毛で作られており、軽くて優れた保温性を発揮するのが特徴。しかし湿気や水に弱く、ぬれてしまうと保温性が落ちてしまう点がデメリットです。
一方化繊中綿は、ポリエステルなどの人工繊維でできたわたです。湿気や水に強い性質があり、雨や雪にぬれても保温力が維持されやすいのが特徴。さらに、メンテナンスが簡単で比較的低価格なことから、アウトドアや普段使いでも気軽に着用できるのが魅力です。
代表的な素材には、米国のALBANY社が開発した「プリマロフト」や、モンベルが開発した「エクセロフト」、ザ・ノース・フェイスが開発した「ベントリックス」などが挙げられます。
アウトドアや日常における、化繊中綿アイテムの具体的なメリットを紹介します。
登山やキャンプといったアウトドアシーンで重要なのは、天候の変化に対する耐久性です。先述したように、化繊中綿の最大の魅力の一つが、水ぬれに対する強さ。
ダウンジャケットは、ぬれると羽毛が潰れて保温力を失いやすいですが、化繊中綿は湿っていても保温力が持続します。急な雨や雪に見舞われることが多いアウトドアシーンでは、心強い味方となるでしょう。
ダウンジャケットはクリーニングに出すことが一般的で、手入れがやや面倒に感じることも多いです。しかし化繊中綿のジャケットは、家庭で簡単に洗えるアイテムも多いため、汚れてもすぐに洗える手軽さが魅力。外から帰った後も自宅で気軽にケアができ、頻繁に使う日常の防寒着としても便利です。
化繊中綿はダウンと比べ広がりにくいものが多いため、着膨れしにくいのも特徴。ボリュームが出るシルエットが苦手な方や、アウトドアシーンで動きやすさを重視したい方にとって、この点は大きなメリットでしょう。
一般的に、ダウンジャケットは高価なものが多いです。一方、大量生産がしやすい化繊中綿はリーズナブルな価格の商品も多く、コストパフォーマンスが優れていることがメリット。登山やキャンプを始めたばかりの方や、冬用の防寒着をなるべく安く購入したい人におすすめです。
化繊中綿には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。まず、ダウンに比べるとやや重いです。また、ダウンほどコンパクトに圧縮することはできないため、持ち運び時にはややかさばる場合があります。
環境に左右されない保温性や価格、コンパクトさなど、何を重視するかを明確にして、防寒着を選んでみてください。
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