日に日に暖かくなり、キャンプを快適に楽しめるシーズンがやってきました。ただ、日中は過ごしやすくても、夜や早朝は意外と冷え込むことがあるのが春のキャンプ。快適な夜を過ごすために、寝袋(シュラフ、スリーピングバッグ)はしっかりと準備しておきたいものです。
ここでは、春キャンプに向く寝袋の選び方とおすすめモデルを紹介します。ぜひ参考にしてください。
小林 カサゴ
Fav-Log編集部員としてアウトドアや家電、ガジェット、車などを担当。ITmediaで長くITトレンドやネットの話題、業界事情、ガジェットなどを取材する一方、学生時代の野宿旅行から各地でキャンプを楽しんできました。キャンプのポリシーは「シンプルに」。最近は三浦半島に通って海釣り(主にライトゲーム)を楽しんでます。ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定AFP)。思い出のキャンプ地は大雪山・旭岳のテント場。最愛のガジェットはJornada 690。好きな魚はカサゴとオオモンハタ。
寝袋を選ぶ際は「快適温度」をチェックしましょう。快適温度とは、その寝袋を使って快適に眠れる気温のこと。春キャンプで使う寝袋では、5度〜10度程度が目安になります。春先は急に冷え込むこともあるので、キャンプ地の最低気温からマイナス5度程度の快適温度のものを選んでおくと安心です。
冷え込みが心配な場合、寝袋の中に入れて使う「インナーシュラフ」やブランケットなどをプラスしても効果的です。
寝袋の中綿は「化繊」(ポリエステル)と「ダウン」の2種類があります。
化繊タイプは安価で手入れも楽ですが、収納サイズが大きくなりがち。ダウンタイプは保温性が高く、化繊タイプと比べて収納時に軽量コンパクトになるのがメリット。その一方、洗濯などの手入れが化繊に比べると面倒です。
寝袋の形状は大きく分けて「封筒型」と「マミー型」の2種類です。
封筒型は開放的で、普段の寝床のように扱えるのがメリット。その分、密閉性が低いので、春先は冷気の浸入対策を考える必要があるかもしれません。
「マミー型」はマミー(英語で「ミイラ」の意味)のように、頭まですっぽりかぶることができ、顔を出して眠る形になります。保温性が高く、その分薄手にできるので、同じ快適温度であればマミー型のほうがコンパクトかつ軽量にできるのがメリットですが、独特の圧迫感が慣れないという人もいるかもしれません。
基本スペック
中綿:ポリエステル
快適温度:5度以上
サイズ: 約80×190cm
収納サイズ: 約20(直径)×41cm
重量: 約1.4kg
実売価格(税込):約5600円から
定番アウトドアブランド、コールマン(Coleman)の封筒型寝袋です。布団と同じ感覚で眠れる封筒型で、寝返りもしやすいゆったりとしたサイズ感なので、キャンプ初心者にもおすすめの寝袋の1つです。
洗濯機で丸洗いできるので、手入れが簡単なのは大きなメリットです。5000円台から購入できるコストパフォーマンスも見逃せません。
同じシリーズで快適温度が10度の「C10」、15度の「C15」もラインアップされていますので、季節やニーズに合わせて選べます。
基本スペック
中綿:ワンサーモファイバー(ポリエステル)
快適温度:4度(使用限界温度:-1度)
サイズ: 約80(肩)〜50(足先)×220cm
収納サイズ: 約23(直径)×39cm
重量: 約1.5kg
実売価格(税込):約9000円から
こちらも定番のアウトドア用品ブランド、キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)のマミー型寝袋です。オールシーズン対応をうたう「フォルス スリーピングバッグ」シリーズでは最も快適温度が高いモデルですが、それでも快適温度が4度、使用限界温度がマイナス1度と、春キャンプなら安心して使えるスペックです。
軽くて保温力に優れ、湿気にも強い中空ポリエステル繊維「ワンサーもファイバー」をたっぷりと使用。3D形状は体にフィットしやすく、保温性を高めてくれます。寒暖差が激しい山間部のキャンプ場で使う場合や、寒いのが苦手な方におすすめです。
快適温度が2度の「フォルス スリーピングバッグ 2」、マイナス3度の「フォルス スリーピングバッグ 3」もラインアップされています。冷え込みが厳しい場所や冬キャンプにも使える寝袋を探している方は検討してみてください。
基本スペック
中綿:ポリエステル
使用水晶温度:5度以上
サイズ: 約230×200cm
収納サイズ: 約36×66cm
重量: 約4.8kg
参考価格(税込):1万4150円
ユニークなネーミングのキャンプ用品で人気のブランド、DODの封筒型寝袋です。4人家族がすっぽりと収まる、ファミリーキャンパーにぴったりの特大サイズです。
小さな子どもと一緒でも、親が添い寝できるのがこのタイプのメリット。内側には肌触りの良いコットン生地を使っています。独自の構造により簡単に片付け・収納できるようになっており、4人分の寝袋を1つ1つ片付けるより手間がかかりません。洗濯機で丸洗いできるのもファミリー用としてはうれしいポイントですね。
分割して2人サイズの寝袋×2つとしても使えるので、さまざまなアレンジもできそうです。
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