「マルチツール」は、ナイフや工具、栓抜きなどが1つになった便利なアイテムです。“十徳ナイフ”とも呼ばれるナイフ一体型タイプやプライヤー一体型タイプのほか、キーホルダーのような形状のアイデアあふれるものまで、さまざまなマルチツールが登場しています。
ここでは今売れているマルチツールをAmazonの売れ筋ランキングからピックアップ。ランキングトップ10とともに紹介します。
本記事は、Amazon.co.jpの売れ筋ランキング(2025年7月16日10:00現在)に基づいて制作・集計しています。
小林 カサゴ
Fav-Log編集部でアウトドアや腕時計、家電&ガジェットを担当。ITmediaではITトレンドやネット、ガジェットの取材を長年担当。学生時代からシンプルなキャンプを楽しみ、最近は海釣りが趣味。好きな魚はカサゴとオオモンハタとクロダイ。
米国のマルチツールブランド、レザーマン(Leatherman)のプライヤー付きマルチツールです。安全性を重視して設計されており、初心者や子どもでも使いやすくなっています。
プライヤーやのこぎり、はさみ、栓抜きなど13機能を搭載していますが、ナイフのパーツは付属品として同梱されており、必要な人だけ装着できるようになっています(一度装着すると取り外しは不可能)。
また、のこぎりやナイフなどのパーツのロック解除ボタンがハンドル上に配置され、収納時にその動線上に指が重ならない安全な構造になっています。ハンドル(樹脂製)は親しみやすい、ポップなカラーです。
レザーマン公式サイト価格は9900円(税込)です。
“アーミーナイフ”とも呼ばれるビクトリノックス(VICTORINOX)のマルチツールナイフにはさまざまなモデルがありますが、アウトドア向けの多機能モデルが「ハントマン」です。
大小のナイフや缶切りなど計15機能を搭載。はさみとのこぎりが含まれており、枯れ枝やロープを切るといった作業で活躍してくれます。
ツール収納時の長さは91mmとコンパクト、重さは97gです。おなじみのレッドのほか、カラーバリエーションも豊富にラインアップされています。ビクトリノックス公式サイト価格は6050円(税込)です。
ナイフを含むマルチツールを使うに当たって、知っておきたいのが法規制です。
銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)では、刃渡り6cmを超える刃物については「業務その他正当な理由による場合を除いては、これを携帯してはならない」と規制しており、違反すると刑事罰の対象(2年以下の懲役または30万円以下の罰金)になります。
刃渡りが6cmを超えていないナイフでも、軽犯罪法で「正当な理由がなく」「隠して携帯していた者」が規制対象になっています。
一般的にキャンプや登山は「正当な理由」だと考えられますが、キャンプ後に車にナイフを積んだままにしておいたり、登山後にナイフを入れっぱなしにしたリュックで外出したり──といった“うっかり”は、状況によっては取り締まりのの対象になる可能性があるので注意しましょう。キャンプ場などへの行き帰りも、ケースに入れて調理器具などと一緒に収納するなどしたほうがよいでしょう。(参考:警視庁による解説)
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