出張や取材などで移動が多い筆者にとって、スーツケースは仕事道具のひとつ。今回は筆者が1年ほど愛用している「ACE タッシェ 34L」をレビューします。
これまで使っていた安価なスーツケースとどう違うのか。実際の使用感を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
立山 亜樹
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員の経験を活かし、登山やキャンプをはじめとしたアウトドアアイテムから、日常を便利にする生活グッズ、仕事の効率を高めるビジネスツールや最新ガジェットまで、幅広いアイテムのレビューを執筆。自身の体験をベースに、実際に使って感じたリアルな視点で、読者が「これ欲しい!」と思えるような情報をお届けします。
ACEの「タッシェ」シリーズは、出張にも旅行にも使えるベーシックなデザインが特徴。34Lサイズは、2〜3泊の出張や小旅行にちょうどいい大きさです。筆者の場合、薄着の季節なら3泊4日分の服や仕事道具を余裕で収納できます。
内部は左右に仕切りとベルトがある、いわゆる“スタンダード”な構造。無駄のない作りで、荷物をしっかりと収納できます。
公式ストアでの販売価格は2万5300円(税込)とスーツケースとしては中価格帯ですが、耐久性や走行の安定感を考えるとコスパは高いと感じます。
もともと安価なスーツケースを使っていた筆者にとって、ACEの滑らかなキャスターやしっかりとしたハンドルの使い心地は段違い。毎週のように移動しても、型崩れやタイヤの軋みがほとんどなく、信頼して使えています。
このスーツケースの1番の魅力は、使いやすいフロントポケット。ちょっとした資料やノートパソコン、タブレットなどをサッと出し入れできる仕様で、出張時に大活躍しています。
ポケットはクッション性があり、11インチのiPadなら縦に、13インチのノートパソコンも薄めのケースに入れれば横向きに収納可能。新幹線で少し作業をしたいときに、座席前のスペースでスマートに取り出せるのがうれしいポイントです。
以前使っていたスーツケースはフロントポケットがなく、空港や駅で資料を出したいときにいちいち本体を全開にしていました。今では、荷物を取り出すストレスが一気に解消。飛行機内に預け入れする際に電子機器を入れるのはNGですが、陸路の移動中やホテルでの作業には十分すぎる機能です。
もう1つのお気に入りポイントが、キャスターストッパー。電車やバスの移動中、スーツケースが勝手に転がってしまうのを防いでくれます。
背面にあるスイッチを押すだけで、ピタッと固定できます。混雑した車内でも足で押さえる必要がなく、両手が空くのは本当に快適です。
キャスターはHINOMOTO製の双輪タイプで、動きが滑らか。方向転換もスッとでき、取材先の石畳や駅構内の段差でもストレスを感じません。4段階に調整できるハンドルの高さも便利で、身長や靴の厚みに合わせて微調整できる点も好印象です。
デザインは飽きのこないシンプルなブラックを選びましたが、唯一気になるのが傷が目立つこと。移動が多いせいもありますが、気づけば表面に白い擦れ跡がちらほら。使うほど“味”が出るといえば聞こえはいいですが、清潔感を重視する人は明るい色を選ぶのが良さそうです。
もう一点、実際に使ってみて感じたのが、サイドにハンドルがないことの不便さ。スーツケースの横側に持ち手があれば、階段を上るときに横向きで持ちやすく、身長が低い人でも腕を上げずに運べます。
また、上部とサイドの両方のハンドルを使えば、両手でバランスよく持ち上げられるため、荷物が多い出張時にも安定します。
しかしタッシェは、サイドにハンドルがないので、階段や車のトランクに積み込む際は少し不便。特に女性や小柄な人にとっては、もう一つの持ち手があるだけで扱いやすさが格段に変わるため、この点は惜しいところです。
とはいえ、全体としては十分にバランスが取れており、頻繁な出張でも壊れる気配はありません。細かい不満を上回る使い勝手の良さがあり、総合的には満足度の高いスーツケースです。
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