コーヒーは嗜好品の中でも好みが大きく分かれる飲み物ですが、飲み方や味は幅広く、好きな人ほどこだわりがあるものです。
少しでもコーヒーに興味があるなら、「ドリップコーヒー」を楽しんでみるのはいかがでしょう。
この記事では、「コーヒーメーカー」でコーヒーをおいしく入れるために押さえておきたいポイントや、近年の傾向についてまとめました。
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
もともと筆者は、コーヒーは出されたら飲む程度で、積極的に好むほうではありませんでした。しかし、生活習慣病リスクの低減や腸内環境の改善につながるという研究報告を知ってから、食後に1日1杯ほど飲むことを習慣にしています。
また深夜の作業が多い筆者は、睡眠不足のまま仕事に向かうこともしばしば……。そんなときはコーヒーの覚醒作用に頼ることもあります。
日頃から飲む習慣があれば、自宅にコーヒーを常備するようになり、購入しに出かける手間も省けてスムーズにカフェインを摂取できます。
一方で、コーヒーにはデメリットもあり、過剰に摂取すると胃への負担やカフェイン依存症といった懸念もあります。一般的にはマグカップで1日3杯程度が適量とされているため、飲む量を意識しながら、健康的に楽しみたいものです。
コーヒーは、豆の種類やミルク・砂糖・フレーバーの有無、アイスとホットの違いだけでなく、製品としてのスタイルも多彩です。
最も手軽なのは、開封してすぐに飲める「缶コーヒー」や「ペットボトルコーヒー」ですが、大量に保管すると場所を取り、入れたてと比べると物足りなさがあります。
自分で手軽に楽しめる「インスタントコーヒー」もありますが、香りや風味の面ではやはり入れたてのコーヒーにはかないません。ただし、風味を逃しにくいスティックタイプが普及しており、とても便利になってきています。
一方、「レギュラーコーヒー」はコーヒー豆やそれをひいた粉のことで、この粉を使って抽出するコーヒーが「ドリップコーヒー」と呼ばれています。
ドリップコーヒーは、豆本来の芳醇な香りや風味を最大限に引き出す手法で、抽出時に部屋に広がる香りが楽しめるのも魅力です。
ドリップコーヒーを手軽に楽しみたいなら、「ドリップバッグ」がおすすめです。
専用の道具がなくても、カップとお湯があれば入れたての味を楽しめるのが魅力。1杯分ずつ個包装されているため、風味や香りが損なわれにくい点も便利です。
本格的に楽しみたい場合は、「ハンドドリップ」に挑戦するのもよいでしょう。
「ハンドドリップ」とは、ドリッパーを使って手動で入れる方法で、コーヒーの味や香りにこだわることができる“究極のスタイル”。必要な道具も少なく、入門にも適しています。ドリッパーとフィルター、ケトル、カップ、好みのレギュラーコーヒー粉があれば、すぐに入れたてのコーヒーを楽しめます。
さらに、この“ドリップ”を自動化してくれるのが「ドリップコーヒーメーカー」です。抽出には時間がかかりますが、付きっきりである必要がなく、他の作業を行えるため、時間を有効に使えるのが最大のメリットです。
なお、「レギュラーコーヒー」にはひいて粉になったものと豆のままのものがあります。豆のままのものは、使用前に「コーヒーミル」で粉にひく必要があります。
さらに専門店では焙煎されていない生豆も販売されており、生豆は自宅で焙煎する手間もかかります。またコーヒーミルにも“手動タイプ”と“電動タイプ”があるので、自分の用途に合わせて選ぶことが重要です。
家電としての「コーヒーメーカー」も、近年ではさまざまなタイプが販売されています。
最も安価でオーソドックスなのは「ドリップコーヒーメーカー」で、基本的には湯を沸かしてドリップし、それを保温してくれるタイプです。かなりお手頃な価格から展開されているのも魅力です。
「全自動コーヒーメーカー」は、レギュラーコーヒーの粉ではなく豆を用意することで、自動で豆をひいてドリップしてくれます。ミル機能を備えている分、ドリップのみのコーヒーメーカーと比べると価格は高くなります。
エスプレッソやラテを楽しみたいのであれば、「エスプレッソマシン」を購入する必要があります。しかし、エスプレッソマシンでは、通常のドリップコーヒーは入れられないことが多いので、その点は注意が必要です。
コーヒー粉ではなく専用のカプセルを使用する「カプセル式のコーヒーメーカー」もあります。主にコーヒーメーカー大手のネスレが販売している製品で、手軽でおいしいコーヒーを楽しめるのが魅力です。
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