空調をエアコンだけに頼ると空気がこもる。扇風機の風はちょっと苦手だし、サーキュレーターを買い足すのも……。そんな悩みを解消してくれたのが、バルミューダの「GreenFan Studio」です。
扇風機ともサーキュレーターとも言い切れない立ち位置と、「空気を整える」という思想に引かれた一台。価格やサイズに迷いはありましたが、今ではもっと早く取り入れればよかったと感じています。
小林ユリ
「毎日を楽しく!」がマイテーマ。旅先から持ち帰ったお気に入りのアイテムが並ぶ2畳の仕事部屋から“暮らしがちょっと良くなる”情報を発信しています。家電・生活雑貨・コスメ・文房具が好きで、取材・インタビューや収納アイデア、愛用品レビューなど、幅広いジャンルを執筆。
プライベートではゲームとカメラと自転車に夢中。整理収納アドバイザー2級、ヨガインストラクションマスターなどの資格も保有しています。
筆者が「GreenFan Studio」を選んだ最大の理由は、体に直接的な風を当てずに空気を動かせること。部屋全体の空気を循環させることで結果的に快適さを生み出す、そんなイメージです。
公式サイトでの価格は4万2900円(税込)。決して安くはありませんが、夏だけでなく一年を通して使える点を考えると、個人的には納得できる価格でした。
上下の首振り・高さ調節には非対応ですが、手動で角度を調整することは可能です。
使い始めて最初に驚いたのが、風の質でした。一般的な扇風機やサーキュレーターのように、空気が一直線に当たる感じがほとんどありません。その理由は、バルミューダ独自の「グリーンファンテクノロジー」。2重構造の羽根によって風の渦を抑え、点ではなく“面”で空気を送る設計になっています。
実際、風を「浴びている」という感覚はなく、気づけば部屋の空気が穏やかに入れ替わっているという印象です。これまで感じていた「扇風機の風が苦手」というストレスからも解放されました。
「GreenFan Studio」にはジェットモードが搭載されています。通常運転と比べると動作音は大きめですが、その分かなりパワフル。最大約23m先まで風を届けられるとされています。
筆者は主に、冷暖房使用時の空気循環と窓を開けられない日の換気代わりといった用途で使っています。
しかし実はこの機能、想定外の使い方も便利。バルミューダの元社員さんに教えてもらったのですが、ジェットモードで玄関のドア方向に風を送ると、床に溜まったホコリも一緒に舞い上がり、掃き掃除が少しラクになるとのこと。「サーキュレーターは空気を回すだけ」という固定観念が、いい意味で裏切られました。
洗濯物の室内干しでも、「GreenFan Studio」はしっかり活躍します。自然乾燥と比べると体感的に乾燥時間が短くなり、部屋干し特有の湿っぽさも残りにくくなりました。
上下首振り機能がないため、洗濯物に近づけすぎず、少し距離を取って設置するのがポイント。風が一点に集中せず大きく広がるため、洗濯物全体にムラなく風が行き渡り、効率よく乾かせます。
また、雨が続く時期のウォークインクローゼットでの使用も重宝しています。以前は湿気によるにおいや、服が湿気を含んでひんやり感じることが気になっていましたが、「GreenFan Studio」を使うようになってからは、そうした不快感が軽減しました。
本体重量は約3.6kgと軽量なので、リビングから洗面所、クローゼットへと必要な場所に気軽に持ち運びOK。これも、日常使いしやすいと感じるポイントです。
操作は本体ボタンのみですが、風量調整やモード切り替えも直感的で、説明書を読まなくても迷いません。
また、イーゼルのようなスタンド形状と、主張しすぎないデザインも好印象。使わないときも「いかにも家電」という感じがなく、空間に自然と溶け込みます。
ただこのデザインの形状上、本体サイズが大きく、存在感はやや強め。コンパクトさや多機能操作を求める人には、オーバースペックに感じるかもしれません。
個人的にお気に入りなのが、電源コードを背面フックに巻き付けて収納しておける点。巻いたまま使用できる仕様なので、使うたびにほどく必要がありません。こうした細かな配慮に、完成度の高さを感じます。
最近は黄砂やPM2.5、花粉などの影響で、窓を開けづらい日が増えました。そんな環境でも、室内の空気を優しく循環させてくれる「GreenFan Studio」は、想像以上に頼れる存在です。
冷暖房効率も向上し、エアコンの設定温度を以前より1度ほど高め(または低め)にしても快適に過ごせるようになりました。
お手入れも簡単なので、筆者はリビングを中心に、数カ月間ほぼ毎日使用しています。扇風機の風が苦手、エアコンの効きムラが気になる、部屋干しや空気循環を整えたいという希望が全てかなって、とても快適。使うほどに「一年中使える理由」を実感できる家電です。
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