生垣や庭木を剪定せずに放置すると、あっという間に伸び放題になり、手作業での手入れだけではとても追いつかないということになりかねません。そんなときに役立つのが、一度に広い面積を素早く刈り込める「ヘッジトリマー(生垣バリカン)」です。
今回は、家庭での使用に適した「ヘッジトリマー」について、選び方のポイントとおすすめモデルを紹介します。
森坂光郎
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
「ヘッジトリマー」は、生垣や庭木、植え込みなどを効率よく刈り込むための工具です。「生垣バリカン」「植木バリカン」とも呼ばれ、くし歯状の細長いブレードを往復運動させることで、広い面積を一気に刈り込みます。剪定バサミでは手間と時間がかかる作業も、ヘッジトリマーを使えば短時間で均一に仕上げられます。
太い枝の切断や細部の仕上げには不向きなので、広範囲の刈り込みにはヘッジトリマー、細かい部分は剪定バサミと使い分けるのがおすすめです。家庭向けのヘッジトリマーは、大きく「電源コード式」と「充電式(コードレス)」の2タイプに分かれます。プロ向けにはエンジン式もありますが、住宅街では騒音や振動の面から家庭用にはあまり向いていません。
「電源コード式」は、コンセントにつないで使うタイプです。バッテリー切れの心配がなく、長時間作業にも対応できます。バッテリーを搭載しない分、軽量でリーズナブルな価格帯の製品が多いのも魅力です。ただし、コードが届く範囲でしか使えず、誤ってコードを切断しないように注意する必要があります。
「充電式」は、あらかじめ充電したバッテリーを装着して使うタイプです。コードの取り回しを気にせず自由に動けるのが最大のメリットで、コードの誤切断リスクもありません。電源コード式と比べると初期費用が高めで、連続使用時間に制約がありますが、近年はリチウムイオンバッテリーの性能向上により、長時間作業も十分こなせる製品が増えています。
同一メーカーの電動工具を複数持っている場合は、バッテリーを使い回せる点も経済的です。家庭での使用には、取り回しの良さから充電式が特におすすめです。
国内電動工具大手であるマキタのガーデニング工具は、プロから家庭用まで幅広く愛用される圧倒的なバッテリー互換性と、エンジン式に匹敵する強力なパワーが大きな特徴。中でも「Li-ion 40Vmax シリーズ」は、クラス最強のハイパワーと、過酷な現場環境に耐えうる優れた防水・防じん性能を実現したプロ用充電式工具のフラッグシップシリーズです。
充電式ヘッジトリマの「MUH016G/017G/018G/019G」は、刃物長300〜460mmクラスではマキタ初となる40Vmaxバッテリーを採用。ハイパワーブラシレスモーターと厚型クランク機構を組み合わせることで、高負荷時でも安定したパワーと耐久性を発揮します。
刃物長は作業環境に合わせて選べる4モデルをラインアップ。300mm(MUH016G)、360mm(MUH017G)、400mm(MUH018G)、460mm(MUH019G)から選択可能です。
刃先は「偏角拝み刃形状」を採用しており、枝をしっかり捉えて逃がさず、美しく仕上げます。万が一、太い枝がかみ込んだ際も、逆転動作で素早く解除できる「カミコミ解除機能」を搭載しているため、作業の手間を最小限に抑えられます。
安全性と使い勝手にも配慮されており、ロックオフレバーを倒した状態でスイッチレバーを引かないと起動しない誤作動防止機構を搭載。さらに、ロックオンスイッチを使用すれば、レバーを引き続けなくても連続運転ができるため、長時間の作業でも指が疲れにくい設計です。
ショッピングサイトでは、刃物長400mmモデルにバッテリーと充電器がセットになった「MUH018GWA」が5万円台から販売中です。
プロ向けから家庭向けまで幅広い電動工具を展開する「ハイコーキ」。独自のマルチボルトバッテリー(18V/36V自動切替)を採用した製品が多く、同一バッテリーで多数の工具を使い回せる互換性の高さが特徴です。
「CH1835DA」は、18Vのリチウムイオンバッテリーを採用したコードレスタイプの植木バリカン。重さは約2.1kgと軽量なため、コードの取り回しを気にせず長時間の剪定作業も快適にこなせます。刈込幅は350mm。操作しやすいフロントハンドル形状により、生垣の上面や側面の刈り込みもスムーズに行えます。
便利な機能として、刈り取った枝葉をキャッチして散らばりを防ぐ「チップレシーバー」を標準装備。剪定後の片付けの手間を大幅に軽減します。また、工具を使わずにブレード(刃)を交換できる「ツールレス交換機構」を採用しているため、刃が摩耗した際のメンテナンスや、用途に合わせた別売りブレードへの交換が簡単に行えるのも大きなメリットです。
ショッピングサイトでは、バッテリーと充電器が付属するモデルが1万5000円前後から販売中。よりコンパクトで小回りが利きやすい刈込幅300mmの「CH1830DA」もラインアップされており、作業規模に合わせて選択可能です。
電動工具ブランドの京セラインダストリアルツールズは、電動工具の大手老舗であったリョービの電動工具部門を前身としており、家庭向けを中心に、使いやすさとコスパを重視した製品を幅広く展開しています。
「HT-5043」は、100V電源コード式のヘッジトリマー。刈込幅は500mmと今回取り上げた3機種の中で最も広く、広範囲の生垣を一気に刈り込むのに適しています。最大切断枝径は20mmで、マキタやハイコーキの充電式モデルを上回る切断能力を備えています。重さは約2.2kgと比較的軽量です。
刃には全刃3面研磨の超高級刃を採用しており、切れ味が長持ちします。また、樹液(ヤニ)が付きにくいディンプル加工のブレードを採用しているため、刃のメンテナンスが簡単。安全面では、刃物に優しいクラッチ機構を搭載。作業中、くぎやフェンスなどの金属物にあたった場合でもブレードの変形を回避し、継続使用を可能にします。
刈り取った枝葉を受ける大型チップレシーバーも標準付属しており、作業後の片付けも手間がかかりません。10m延長コードが付属している点も実用的。ショッピングサイトでは2万円前後で販売中です。
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