「SIMフリーAndroidスマホ」おすすめ5選 お手頃モデルからハイエンドまで【2019年最新版】
MVNOが提供するいわゆる「格安SIM」の普及で、キャリアを問わず使える「SIMロックフリー」のスマートフォンに注目が集まっています。この記事では、SIMロックフリースマホで注目すべきポイントとおすすめ機種を紹介します。
「SIMロックフリースマートフォン」は、簡単にいうとどのキャリアでも使えるスマートフォンです。MVNOが提供するいわゆる「格安SIM」はもちろん、NTTドコモ、au、ソフトバンク、Y!mobileといった大手キャリアのSIMカードを入れて使うこともできます。
……と聞くとすごく素晴らしいスマホであるかのように思えますが、重要なポイントをチェックして購入しないと。便利に使えない可能性があります。この記事では、SIMフリースマホを選ぶ上でチェックしてほしいポイントと、それを踏まえたおすすめ機種をご紹介します。
どのキャリアで使える? 「周波数帯(Band)」をチェック
先述の通り、SIMロックフリースマホはどのキャリアでも使えます。しかし、より快適に使うには、スマホが対応している電波の帯域「周波数帯(Band)」をチェックする必要があります。
日本の大手キャリアが提供するLTE(4G)サービスでは、以下のBandを利用しています。下線が付いているものは、そのキャリアがメインに位置付けている(より広いエリアで使える)Bandです。
- NTTドコモ:Band 1、3(東名阪エリアのみ)、19、21、28、42
- au:Band 1、11、18、26、28、41、42
- ソフトバンク/Y!mobile:Band 1、3、8、11,28、42
これらのBandは、それぞれのキャリアから電波を借りてサービスを行うMVNOでも同じように使われます。「大手キャリアじゃなくて格安SIMを使うもん!」という人もチェックが必要です。
スマホが対応するBandは、機種のWebサイトやカタログでチェックできます。特定のキャリアに対応していない場合は、その旨が注釈で書かれている場合もあるで、しっかりチェックしましょう。
片手で持ちたい? 大画面優先? 「サイズ」と「重量」をチェック
スマホは日常的に手に取って使うもの。なので手に持った時のサイズ感と重量感は非常に重要です。
片手で持って使うことが多い人は、横幅の狭い軽量な機種がおすすめです。横幅は、72mm以下が理想的です。
一方で、少し大ぶりで重くなりますが、動画や写真を存分に楽しみたい人は大画面の機種がおすすめです。6型以上の画面なら迫力が増します。
自分の手に合うかどうか、大画面の方が良いかどうかは、手に持ってみないと分からないこともあります。気になる人はショップで実機を持たせてもらいましょう。
多ければ多いほど良い! 「メインメモリ」と「ストレージ」をチェック
最近のスマホで快適性を左右することが多いのは、メインメモリや内蔵ストレージの容量。当然ですが、どちらも多ければ多いほど良いわけですが、多くなれば多くなるほど買うときの価格に跳ね返るので注意が必要です。
メインメモリ(RAM)は、アプリやデータを一時的に展開する場所。少なくとも3GB以上、できれば4GB以上備える機種がおすすめです。
内蔵ストレージ(ROM)は、アプリやデータを長期的に保存する場所。少なくとも32GB以上、できれば64GB以上備える機種が頼もしいです。容量が足りなくなりそうな場合に備えて、microSDを増設できるとなお良いでしょう。
「スマホの処理をつかさどるプロセッサ(CPU)やグラフィックス(GPU)はどうでもいいの?」と思われる人もいるかもしれません。しかし、今どきのゲームや写真・動画撮影をバリバリする人でない限りは、それほど気にしなくても良いです。逆に、これらの用途で使いたい場合は気に留めておきましょう。
どんな写真を撮りたい? 「カメラ」をチェック
最近のスマホでは、カメラ機能の競争が熾烈(しれつ)です。各メーカーが切磋琢磨(せっさたくま)を続けた結果、数年前と比べて全体的な撮影品質(画質)はとても良くなりました。とりわけ、低価格帯のスマホでも2つ以上のアウトカメラを備える機種が増えて、気軽に背景をぼかした「ポートレート」撮影をしやすくなりました。
ただ、高価格なスマホほどカメラの撮影機能が充実していることは以前と変わりありません。どんな撮影機能を備えているかは、機種のWebサイトやカタログにも手厚く書かれていますし、ITmediaを含むWebメディアに撮影レビューが掲載されていることも少なくないので、参考にしてみましょう。
おすすめ機種はコレ!
以上4つのポイントを踏まえた上で、お勧めのAndroidスマホを5つご紹介します。
OPPO Reno A:今シーズンでは抜群のコスパを備えるスマホ
中国OPPOが日本市場専用モデルとして開発したSIMロックフリーのミドルレンジスマートフォンで、主要な家電量販店で販売されている他、主なMVNOから発売されています。
特筆すべきはスペックで、ミドルレンジ向け最新プロセッサ「Snapdragon 710」を搭載し、メインメモリは6GB、内蔵ストレージは64GB(楽天モバイル向けのみ128GB)と、他のミドルレンジスマホと比べてもハイスペックであることが魅力です。ディスプレイは6.4型のフルHD+(1080×2340ピクセル)で、大画面で動画を楽しみたい人にもおすすめです。画面には指紋センサーも内蔵しています。
インカメラはシングル構成ですが、アウトカメラ(1600万画素+200万画素)よりも高画素な2500万画素センサーを採用。気持ち良いぐらいにセルフィー(自撮り)推しです。日本市場でニーズの高いおサイフケータイと防水・防塵性能も備えています。
販売価格は、税込みでおおむね4万円前後。スペックや搭載する機能を考えると、このシーズンにおいてダントツのお買い得モデルです。
AQUOS sense3:バッテリー持ちに定評のある日本メーカーのミドルレンジ
シャープの最新ミドルレンジスマホで、SIMロックフリーモデルが家電量販店やMVNOで販売されています。バッテリーが4000mAhと大容量であることが特徴で、少なくとも1日であれば充電せずに使える余裕を持っています。
アウトカメラはデュアル構成ですが、ミドルレンジ端末でありがちな「高画素メイン+低画素ポートレート用」という組み合わせではなく、標準カメラ+広角カメラという構成で、どちらも1200万画素センサーを備えています。ミドルレンジでも高画素なデュアルカメラが良いという人にお勧めです。インカメラも800万画素で十分な画質を確保しています。
販売価格は販路次第ですが税込みで3.5〜4万円程度。国内メーカーのスマートフォンとしてはお手頃ですが、おサイフケータイや防水・防塵もバッチリ備えています。
HUAWEI P30 lite:カメラに注力したお手頃スマホ
ファーウェイのSIMロックフリースマホで、家電量販店やMVNOで販売されているミドルレンジモデルです。その特徴は何といってもカメラ。アウトカメラは「メイン」「広角」「深度測定」からなるトリプル構成で、精度の高いポートレート撮影はもちろん、広い範囲の撮影もお手のものです。インカメラは2400万画素と高画素なセンサーを採用し、クッキリとした自撮りを期待できます。アウトカメラ、インカメラ共にAIによるシーン認識に対応しているので、スマホ任せでキレイな写真を撮れます。
サウンド面では、ハイレゾ出力に対応したイヤフォンマイク端子を搭載。別途ハイレゾ再生に対応したヘッドフォンやイヤフォンを用意すれば、「ハイレゾ音源」を本体だけで楽しむことができます。
販売価格は、税込みでおおむね3万円程度。「格安でもカメラだけは譲れない!」という人におすすめです。
ZenFone 6:フリップカメラで自撮りもキレイ
ASUSのSIMロックフリースマホで、この分野では数少ないハイエンドモデルの1つです。Qualcommの最新ハイエンドプロセッサ「Snapdragon 855」を搭載し、「6GBメモリ/128GBストレージ」モデルと「8GBメモリ/256GBストレージ」の2モデルを取りそろえています。
ZenFone 6の最大の特徴は、可動機構で持ち上がるアウトカメラ。4800万画素のメインカメラと1300万画素の超広角カメラは、持ち上げることでインカメラとして使うこともできます。キレイな自撮りをしたい人にもおすすめです。
アウトカメラがインカメラを兼ねた恩恵として、6.4型フルHD+(1080×2340ピクセル)ディスプレイがボディーいっぱいに広がり、迫力のある映像も楽しめます。ハイレゾ出力対応のイヤフォンマイク端子を備え、FMラジオの受信にも対応しています。
ASUSのWeb直販での税込み価格は、6GBモデルが7万6450円、8GBモデルが9万750円とSIMロックフリーモデルとしてはかなり高価ですが、その価格を裏切らない満足感を与えてくれるはずです。
BlackShark 2:手頃でハイスペックなら一択
KAZUNA JAPANが販売する、中国BlackShark製のSIMロックフリーゲーミングスマホです。ゲーミングというだけあって、Qualcommの最新ハイエンドプロセッサ「Snapdragon 855」を搭載。「6GBメモリ/128GBストレージ」と「12GBメモリ/256GBストレージ」の2モデルを用意しています。とりわけ、12GBモデルは、国内のAndroidスマホ全体でも最高スペックを誇ります。
ゲーミングスマホというだけに、“本気で”ゲームを楽しむための機能を実装。43.5ミリ秒の応答速度を持つ超低遅延タッチセンサーや、手で握った際に通信を遮らない「 X-2スマートアンテナ」を備えています。4800万画素のメインと1200万画素の望遠のデュアル構成となっているアウトカメラも、画質面で一定の評価を受けています。
それでいて、Web直販の税込み価格は6GBモデルで4万3780円(在庫限り:通常価格は5万4780円)、12GBモデルで7万6780円と非常に手頃です。ゲーミングスマホとしては見た目も落ち着いているので、「ゲームはあまりしないけれど、ハイパフォーマンスなスマホがほしい」という人にもおすすめです。
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