洗うものから選ぶ「食器用洗剤」 油汚れや茶渋をスッキリ流そう!【2021年3月版】
食器を洗う洗剤は、意外と選択肢が多く選ぶのに迷う人も少なくないと思います。そこで、洗う物を考慮に入れたおすすめの洗剤を紹介します。
家に居る時間が長くなると、食器や調理器具を洗う機会が増えます。そうすると、“こびり付いた”汚れがなかなか落ちないということがあると思います。
このような汚れを落としたい場合、洗い方に工夫を加えたり、使う洗剤を使い分けたりすると効果的です。この記事では、洗う物に応じたお勧めの食器用洗剤を紹介します。
油汚れをスッキリ取りたいなら
脂肪分の多い肉を煮込んだ後の鍋や揚げ物を作った後のフライパンには、たくさんの油汚れが付きがちです。特に気温の低い日は、手早く洗わないとこびり付いてなかなか落ちなくなる恐れもあります。
油汚れをスッキリ落としたい場合は、何よりも食器類を使い終わったらすぐに洗うことが鉄則です。油が固まったりこびり付いたりする前に洗ってしまいましょう。
ただ、何の考えなしに洗ってしまうと、使う洗剤の量、それを洗い流す水の量が共に多くなってしまいます。新聞紙やキッチンペーパーなどで油をある程度拭き取ってから洗うようにすると、洗剤や洗い流す水の量を減らせます。
その上で、油汚れを落とす食器用洗剤は、以下の特徴を持つものを選ぶことをおすすめします。
- 「弱アルカリ性」であること(油分は「酸性」の汚れであるため)
- 「界面活性剤」を少し多めに含んでいること(油分を洗い流しやすくするため)
他にも、以下の点に気を付けると、より落としやすくなります。
- 固めで目の粗いスポンジを使う(できれば普通のスポンジと分ける)
- 洗う際はぬるま湯を使う
油落としにおすすめの食器用洗剤
油落としにおすすめのスポンジ
茶渋(ステイン)を落とすなら
コップ/カップでお茶やコーヒーを飲んでいると、知らず知らずのうちに「シミ」ができてくることがあります。お茶を入れるための急須にも同じようなシミができてしまうことがあります。
「茶渋」と呼ばれることもあるこのシミの主成分は「ステイン」です、ステインは先述の油汚れと同様に酸性の汚れなので、(弱)アルカリ製の食器用洗剤を使うと落ちやすいです。
「飲んだらすぐ洗う」をすぐに励行していれば、茶渋はあまり沈着しません。しかし、長期間使ったカップや急須の場合、食器用洗剤では茶渋を落としきれない場合があります。そんな時は、以下のいずれかの方法をとると効果的に落とせます。
- 重曹をお湯で溶かして、その中に1時間程度漬けておく(重曹の水溶液はアルカリ性です)
- 漂白剤を水で薄めて(溶かして)、その中に30分〜1時間程度漬けておく
あまりにひどい場合は、漬け置きした後にスポンジで軽くこすることをおすすめします。
なお、塩素系漂白剤は金属製のコップ/ポットでは使えません。少し時間はかかりますが、金属の茶渋落としは重曹か、酸素系漂白剤を使ってください。
茶渋落としにおすすめの食器用洗剤
茶渋落としにおすすめの重曹/漂白剤
野菜や果物も洗うなら
最近の野菜や果物は、水洗いをした上で出荷されるものが多いです。しかし、まれに汚れが残っていたり、あえて洗わずに(土が付いたまま)出荷されたりするものもあります。その場合も、多くは水洗いすれば十分ですが「それでは不安……」という人もいると思います。
多くの食器用洗剤は、野菜や果物を洗うことも想定しています。そのような食器用洗剤の場合、薄めて使えば野菜や果物を洗う際に使えます。洗剤に書かれている「用途」をよくチェックした上で試してみてください。
野菜/果物洗いにおすすめの洗剤
食洗機で使う洗剤は?
最近は、キッチンに自動食器洗浄機(食洗機)を置く家庭も増えています。食洗機用の洗剤は、通常の洗剤とは異なり粉末状やジェル状など種類は多岐に渡ります。使っている食洗機に適合するものを選ぶようにしましょう。
水に溶けた際の液性は、油汚れを落とすことを重視して(弱)アルカリ性となっているものが多いですが、中性のものもあります。
食洗機で使うのにおすすめの洗剤
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