高級キーボードは何が違う? REALFORCE(リアルフォース)で解消されたものとは 人気を二分するHHKBとの違いも
「REALFORCE(リアルフォース)」というブランドのキーボードをご存じでしょうか。キーボードにもかかわらず、安いモデルでも2万円台、フラッグシップモデルになると3万円以上もする高級キーボードです。そこまで高価なキーボードを使用するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
「REALFORCE(リアルフォース)」というブランドのキーボードをご存じでしょうか。キーボードにもかかわらず、安いモデルでも2万円台、フラッグシップモデルになると3万円以上もする高級キーボードです。そこまで高価なキーボードを使用するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
本記事では、REALFORCEのキーボードを実際に使っている筆者の感想と、人気を二分するブランド「HHKB(Happy Hacking Keyboard)」のキーボードとの違いを紹介します。購入を検討している人は参考にしてください。
山根厚介
東北大学中退後、15年間警察で勤務。在職中は主に刑事部門を担当し、鑑識や初動捜査、知能犯罪捜査などを手がける。在職中に日商簿記2級、2級FP技能士、情報セキュリティスペシャリストなどの資格を取得。警察を退職後ライターとして活動を始め、前職や資格をいかして情報セキュリティなどIT関連や家計の節約に関する記事などを手がけている。
→著者のプロフィールと記事一覧
REALFORCEとは
REALFORCEは、電子機器の製造開発などを行うメーカーである東プレが販売しているキーボード。元々は、正確な入力を求められる金融業界などの業務用キーボードのOEM開発を行っており、2001年に一般向けのキーボードブランドとして、REALFORCEを立ち上げました。打ち心地や耐久性などにこだわるユーザーから、多くの支持を集めています。
REALFORCEのキーボードは何がすごい?
REALFORCEのキーボードのもっとも素晴らしい点は、タイピングのしやすさでしょう。REALFORCEのキースイッチには「静電容量無接点方式」が採用されています。これはキースイッチが電極に接するのではなく、一定レベル押し下げられるだけで押下を認識するものです。
物理的な接触がないため、一般のキーボードにありがちな「一部のキーが強く押さないと反応しない」「経年劣化で反応しなくなった」といったトラブルが起こりにくくなっています。
どの程度押下すれば認識されるかを、0.8/1.5/2.2/3.0mmの4段階の中から選べる点もメリットです。例えばゲームなどで高速入力が必要な場合は0.8mmにしたり、誤入力を減らすために3.0mmにしたりすることができます。
筆者は、REALFORCEを導入する前に数千円のキーボードを使っていたのですが、腱鞘(けんしょう)炎に悩まされていました。そこで、指に優しいキーボードがないかと探していたところ、REALFORCEを見つけたのです。
REALFORCEを使うようになってから、腱鞘炎はまったく起こらなくなりました。また、一部のキーが反応しにくいことや、二重入力されてしまうこともなくなったため、入力中のストレスが大幅に軽減されています。REALFORCE独自の“ポスポス”という打鍵感が心地よく、一度使うとほかのキーボードがおもちゃのように感じられるほどです。
REALFORCEのキーボードをチェック
HHKBと比べたREALFORCEのメリット
REALFORCEとよく比較されるキーボードとして「HHKB」があります。HHKBにも静電容量無接点方式が採用されているため、キータッチはほとんど変わりませんが、キー配列などの設計思想が異なるため、高級キーボードの人気を二分しています。
HHKBと比べたREALFORCEのメリットは、キー配列で悩まないことです。筆者が使用している「REALFORCE R3HA31」の大きさは465(幅)×163(奥行)×39(高さ)mmですが、HHKBのサイズは294(幅)×120(奥行)×40(高さ)mmで、HHKBの方がコンパクトです。
コンパクトな分HHKBのキーの配置は独特で、テンキーなどはありません。Fnキーを組み合わせた操作なども独特のため、慣れるまでは大変だという話をよく聞きます。
一方でREALFORCEは、一般的な日本語配列や英語配列・Mac配列などが用意されているため、キー配列で悩むことはありません。筆者はテンキーや矢印キーなどを多用するほか、キー配列で悩みたくありませんでしたから、HHKBではなくREALFORCEを選びました。
HHKBと比べたREALFORCEのデメリット
HHKBはコンパクトな分、持ち運びを容易に行えます。自分のキーボードをいつも持ち歩きたいという人にとっては最適なキーボードです。
その点REALFORCEはかなり重く、筆者が使用している「R3HA31」の重さは1.6kgです。HHKBは540〜550g程度のため、REALFORCEはHHKBの実に3倍近い重量にもなります。
テンキーレスのREALFORCEであれば若干軽くなりますが、それでも1.3kgで、いずれにしても気軽に持ち歩けるものではありません。REALFORCEが向いているのは、キーボードをほとんど移動させない人でしょう。
HHKBのキーボードをチェック
キーボードを酷使する人におすすめ
REALFORCEのキーボードは静電容量無接点方式が採用されており、非常にタイピングがしやすく耐久性も高いです。価格は2万円台から3万円台と高価ですが、それだけの価値があるといえます。ライターやプログラマーなど、キーボードを酷使する人にはぜひ使ってほしい製品です。
今売れているキーボードをチェック
30日間無料でお試し! 音楽聴き放題!
Apple Gift Cardで、楽天ポイントがたまる・使える!
Google Play ギフトコードで、楽天ポイントがたまる・使える!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
バイクジャーナリストが今欲しい「125cc(原付二種)バイク」ベスト5 間もなく登場、ヤマハの125cc3機種にも期待【2023年9月版】
ベテランジャーナリストが自分で購入したい「125ccバイク(原付二種)」を5車種厳選。それぞれの推しポイントについて解説しますので、ぜひバイク選びの参考にしてみてください。
安いけど使える「G-SHOCK」おすすめ4選&ランキング デザイン良し、機能良しの高コスパモデル【2023年9月版】
カシオ計算機(CASIO)の定番ウォッチ・G-SHOCKからは、手頃な価格で機能も充実しているモデルが多数展開されており、高コスパな腕時計が欲しい人にぴったりです。
今売れている「多機能ボールペン」トップ10&おすすめ3選 書きやすさにこだわった三菱鉛筆のペンが1位【2023年9月版】
「多機能ボールペン」は、1本のボールペンに複数の機能が搭載されているのが特徴。一般的には、複数色のボールペンとシャープペンを搭載しているものが多いです。1本持っているだけで多様な書き方ができるため、スマートに文房具を持ち歩きたい人にぴったりです。
登山向け「スマートウォッチ」おすすめ5選 登山に必要な機能とは? 3万円台から購入できるモデルをピックアップ【2023年9月版】
登山でもスマートウォッチを使いたいと考えている人は多いのではないでしょうか。しかし、日常生活の環境とは異なる登山では、スマートウォッチに求められる性能も異なります。
今売れている「電波ソーラー腕時計」トップ10&おすすめ3選 お手頃G-SHOCKが多数ランクイン【2023年9月版】
「電波ソーラー腕時計」は、自動的に時刻を修正する機能と、太陽光や蛍光灯の光を利用して蓄電するソーラー発電機能を搭載しています。時刻の正確さと、メンテナンスの手間が少ないことで人気を集めています。




