最新Fireタブレット比較、「Fire HD 10(第13世代)」とフラグシップ「Fire Max 11」は何が違う? ストレージやカメラ、オーディオ機能をチェック【後編】(1/2 ページ)
AmazonからFireタブレットの新モデル「Fire HD 10(第13世代)」が発売されました。今回は、新モデルの「Fire HD 10(第13世代)」とFireタブレットの上位モデル「Fire Max 11」を比較して、それぞれの魅力を検証します。後編ではストレージやカメラ、オーディオ機能について見ていきます。
AmazonからFireタブレットの新モデル「Fire HD 10(第13世代)」が発売されました。
Fireタブレットは、「Prime Video」(プライムビデオ)などのAmazonサービスや、Webブラウジングやメールといった一般的なネット利用が手軽に行えるタブレット端末です。使えるアプリに制約があるもののリーズナブルなことから、ライトユーザーや初心者におすすめのデバイスとなっています。
今回は、新モデルの「Fire HD 10(第13世代)」とFireタブレットの上位モデル「Fire Max 11」を比較して、それぞれの魅力を検証します。後編ではストレージやカメラ、オーディオ機能について見ていきます。
前編はこちら!
森坂光郎
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
→著者のプロフィールと記事一覧
メインメモリとストレージは快適さの要
デバイスの頭脳であるプロセッサーは、快適さを求めるユーザーには気になるポイントです。第13世代Fire HD 10のプロセッサーは8コア(2×2.05GHz、6×2.0GHz)構成。前世代機よりも最大25%パフォーマンスが改善したとされています。Fire Max 11も同じく8コア構成ですが、2×2.2GHz、6×2.0GHzと若干高性能です。
より注目したいのはメインメモリです。もし同時に複数のアプリを使用したい場合には、メモリ容量の影響はプロセッサーより大きく、快適さを左右します。Fire HD 10のメインメモリは3GB、Fire Max 11は4GB。2画面操作など複数アプリの同時使用を考えているのであれば、Fire Max 11がおすすめとなります。
ストレージ容量はFire HD 10が32GBもしくは64GB、Fire Max 11は64GBもしくは128GBから選べます。より多くのアプリをダウンロードしたい、より多くの写真や電子書籍をオフラインで見たいという場合は、Fire Max 11の128GBモデルを選ぶことになります。
しかし、データを他のデバイスやクラウドに保存するのであれば、本体に128GBの容量は不要かもしれません。さらに、どちらも外部ストレージとして最大1TBのmicroSDが使用できるので、そちらを利用するのであれば64GBの差は誤差と言えそうです。
カメラは撮影よりもビデオ通話/会議用
カメラの画素数はフロント・リアともに、Fire HD 10が5Mピクセル、Fire HD 11が8Mピクセルとなっています。最近の平均的なスマホのカメラの画素数は12Mピクセル程度ですので、それらと比べてしまえばどちらも少し物足りなく感じてしまうところです。
Fireタブレットのカメラはスマホのように持ち歩いて様々な風景や人物を撮影するというよりも、ビデオ通話やビデオ会議などに使用するためのものと考えるのが良いでしょう。少しでも高精細な映像を相手に見せたいのであれば8Mピクセルカメラ搭載のFire Max 11を選ぶ形になります。
Dolby Atmos対応のデュアルステレオスピーカー
サウンド機能に関しては、どちらもDolby Atmosデュアルステレオスピーカーを搭載しています。Fireタブレットは、モノラルスピーカー搭載のエントリーモデル「Fire 7」などを除き、ほとんどのモデルが同じくDolby Atmosデュアルステレオスピーカーを搭載しています。
ヘッドフォン・イヤフォンなどを使用せずに、本体のみで高品質のステレオサウンドを楽しめるので、動画の視聴をゆったり楽しむことができます。
Fire HD 10にはオーディオジャックが搭載されていますが、Fire Max 11にはジャックがなく、USB Type-Cポートがが充電とオーディオの出力機能を兼ねている仕様です。Fire Max 11で有線イヤフォンなどを使用する際には、別途返還アダプタなどを用意する必要があります。
比較まとめ
これまでの比較をざっくりとまとめるとFire HD 10の魅力はコスパと軽さ。Fire Max 11の魅力はディスプレイサイズと本体のスリムさ、処理能力となります。
ディスプレイサイズが大きいため勘違いしがちですが、Fire Max 11はベゼルが狭くなっているので、両機にインチ数ほどのサイズ差はありません。。
同じストレージ容量で比べた時の価格差は約1.5万円なので、純粋なディスプレイサイズと処理能力にそれだけの金額を出せるかがポイントとなりそうです。
コンテンツ消費端末として利用する従来通りのFireタブレットの使い方であれば、コスパに優れたFire HD 10で十分満足できるでしょう。
Fire HD 10と比べて高い処理能力や専用のキーボードを活用して細かいタスクを処理するのにも使ってみたいという人や、価格があがったとしても少しでもサクサク動いてほしい、大きなディスプレイがほしい――という人はFire Max 11が候補にあがってきます。
【前編はこちら】前編では価格やサイズ、ディスプレイについてチェックしています。
前編はこちら!
Fireタブレット関連製品まとめ
こちらの記事も要チェック!
関連記事
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.