タイプしたキーのログを残すKey Logger

 前述したようにKey Loggerは,ターゲットユーザーのタイプしたキーを,ログとして残すソフトウェアだ。自分がなにをしていたかを記録するためにインストールするものと,ターゲットが気が付かないようにインストールするものがあり,シェアウェアからクラッキングツールまでさまざまな種類がある。検索サイトでキーワードを「Key Logger」としてサーチすれば,たくさんのソフトが発見されるはずだ。それほど一般的で,誰でも簡単にできてしまうものなのだ。

○Ghost Keylogger
 「Ghost Keylogger」はWindows用のKey Loggerで,1ユーザーライセンスが35ドルのシェアウェアだ。デモ版では制限があるため,いくつかの機能は利用できない。シェアウェア登録すれば,仕掛けたパソコン上で気づかれないように不可視にすることができる。Ghost Keyloggerはタイプしたキー以外にもファイル操作やウェブ閲覧といった情報も記録し,それらのログをメールで送信する設定も可能だ。またログファイルは暗号化されて保存されるためそのままでは閲覧できない。

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写真1■メイン設定画面,ログファイルや不可視にする設定,ログファイル閲覧などの項目がある

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写真2■ログファイルの一部,どのアプリケーションでどのようなキーをタイプしたのかといった詳細な情報まで分かる

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写真3■メール送信を設定しておけば,指定した時間間隔でログをメールとして送信させることもできる

○KeyStroke
 KeyStrokeはMacintosh用のシンプルなKey Loggerだ。機能拡張書類をひとつ入れれば動作する。ログファイルはシステムフォルダに「KeyStroke Log」として保存されるが,File Buddyなどのファイルユーティリティを利用して「KeyStroke Log」を不可視ファイルとすればユーザーに気が付かれずにタイプしたキーを記録することができる。

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写真4■システムフォルダに保存されるログファイル,不可視にすればユーザーに気が付かれにくくなる

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