●メールヘッダにX-Qmail-Scannerを付加したい場合

 ウイルススキャンを行ったメールに対し,X-Qmail-Scannerのヘッダを付加するには,下記のように設定を変更すればよい。

$ su
Password:(パスワードを入力)
# vi /var/qmail/bin/qmail-scanner-queue.pl

#####################################
##
## Site-specific config
##
#####################################

use strict 'vars', 'subs';

my $VERSION="1.10";

#Mail header to add to each scanned message to report stuff in...
#Default is to not generate them ($descriptive_hdrs = 0) - asthat
#info is also in the Received: headers...
my $descriptive_hdrs=0;←ここの数字を0から1へ変更する。
my $V_HEADER="X-Qmail-Scanner";

以上で,ウイルススキャンされたメールのヘッダには

X-Qmail-Scanner-Mail-From: hoge.com via example.com
X-Qmail-Scanner: 1.10 (Clear:0. Processed in 0.602057 secs)

のようにヘッダが付加されるようになる。

●Qmailでのウイルススキャン

 今回はQmailでのウイルススキャンということで,Qmail Scannerのインストールを解説した。紹介しきれなかったが,Qmail Scannerでスキャン,駆除したログからメールのドメイン名などのステータスを表示してくれるものとして,「QSS」といったツールなどもあるので利用してみてほしい。

写真
写真1■QSSを使用すれば,ウイルススキャンのステータスなどを表示できる

 メールは非常に使用頻度が高いだけに,ウイルスの感染には十分な注意が必要だ。自宅サーバでQmailを利用してメールサーバを運営しているのであれば,こういったスキャナーをぜひとも導入たいものだ。次回はQmailと同様に人気のあるPostdixでのウイルススキャンについて解説する。

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