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Chapter 7:プレゼンテーション層の構築

7.5.5 雑多な処理
●[最新の状態に更新]ボタンが押されたときの処理
 [最新の状態に更新]ボタン(BTN_Refreshボタン)が押されたときには,DGrid_Productデータグリッドの内容を更新する。それには,すでにList 7-64で実装しておいたRefreshDataプロシージャを呼び出せばよい。その実装は,List 7-82のようになる。

●検索処理
 ユーザーが[検索]ボタン(BTN_SEARCHボタン)を押したときには,該当するレコードを検索することになる。この処理は,「7.4.6 顧客の検索」で実装したFormCustomerフォームのBTN_SEARCH_Clickプロシージャ(List 7-34)の処理とほぼ同じである。異なるのは,対象となるデータグリッドコントロールの名前がDGrid_CustomerではなくDGrid_Productになっただけである。したがって,その実装はList 7-83のようになる。

●印刷処理
 ユーザーが[印刷]ボタン(BTN_PRINTボタン)を押したときには,DGrid_Productデータグリッドに記載されている内容をそのままプリンタに印刷する。

 すでに「7.4.7 顧客情報の印刷処理」では,引数にタイトルと印刷したいデータグリッドコントロールを渡せば,プレビューならびに印刷処理をするFormPrintPreviewというフォーム(Fig.7-45)を実装している。そのため,このフォームを利用すれば,製品印刷用に別のプロシージャなどを用意することなく,印刷処理ができる。実際に[印刷]ボタンが押されたときの処理を実装したものが,List 7-84である。

 List 7-84は,9行目においてFormPrintPreviewフォームのSetTitleプロシージャ(List 7-36)を呼び出し,印刷すべきタイトルとデータグリッドコントロールを渡したのち,10行目でShowメソッドを呼び出すことによって,FormPrintPreviewフォームをモーダルウィンドウとして表示するという処理になっている。

●[表示項目]ボタンが押されたときの処理
 ユーザーが[表示項目]ボタン(BTN_VIEW_Clickボタン)を押したときには,すでに実装したFormSetGridフォーム(Fig.7-31)を表示する。これにより,ユーザーはどの列をデータグリッドコントロールに表示するのかを選択できるようになる。

 そのためには,FormSetGridフォームのSetColumnプロシージャ(List 7-21)を呼び出せばよい。ユーザーが[表示項目]ボタンを押したときの処理を実装すると,List 7-85のようになる。

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