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Chapter 7:プレゼンテーション層の構築

7.6.2 入庫情報の新規登録と編集
●入庫情報の編集
 入庫情報の新規登録と同様に,入庫情報の編集処理を実装する。まずはFormEditStockフォーム(Fig.7-74)に,List 7-97で示すEditStockプロシージャを実装する。

 List 7-97EditStockプロシージャは,引数に入出庫番号をとり,その入出庫番号と一致する入出庫情報の内容をフォームに表示するという処理をする。指定された入出庫番号と一致する入出庫情報の内容を取得するには,21行目にあるように,Business.ProductコンポーネントのGetStorageメソッド(List 6-79)を用いる。

 25行目では,List 7-94で実装しておいたFillComboプロシージャを呼び出し,COMBO_PRODUCTコンボボックスに製品一覧を格納し,かつその入出庫情報の対象となっている製品を選択状態として表示するようにしている。残る27行目以降は,各テキストボックスに入出庫情報を設定するという処理になっている。

 また,12行目にあるように,引数として受け取った入出庫番号はグローバル変数StockIDに保存するようにしてある。すでに説明したように,グローバル変数StockIDは,その時点で編集している入出庫情報の入出庫番号を保存するために使う。

 ユーザーがFormStockフォーム(Fig.7-71)で[編集]ボタン(BTN_EDITボタン)を押したときには,List 7-97に示したEditStockプロシージャを呼び出してから,FormEditStockフォームを表示する。その実装は,List 7-98のようになる。

 List 7-98では,3行目でList 7-97に示したEditStockプロシージャを呼び出し,編集対象となる入庫情報をFormEditStockフォームに設定している。そのあと,4行目でShowメソッドを呼び出し,FormEditStockフォームをモーダルウィンドウとして表示する。6行目以降は,DGrid_Stockデータグリッドの内容を更新し,編集対象となった入庫情報をカレント行に合わせるという処理である。

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