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Chapter 7:プレゼンテーション層の構築

head2.gif 7.7.3 伝票情報の新規作成と編集
 次に伝票情報を新規に追加したり編集したりする処理を実装してゆく。

●伝票情報の編集フォーム
 伝票情報を登録したり編集したりするときには,Fig.7-87に示すFormEditSlipフォームを利用する。ユーザーがFormSlipフォーム(Fig.7-86)で[新規]ボタンや[編集]ボタンを押したときにはFormEditSlipフォームを表示し,そこで各種編集操作をしてもらうことにする。

Fig.7-87 FormEditSlipフォーム
fig7_87

 FormEditSlipフォームの主なプロパティは,Table 7-34のとおりとする。なお,このフォームは,モーダルウィンドウとして表示させる。

Table 7-34 FormEditSlipフォームの主なプロパティ
プロパティ
(オブジェクト名)FormEditSlip
BorderStyle3−固定ダイアログ
Caption伝票情報−[編集]
●フォームがロードされたときの処理
 それでは,フォームがロードされたときの処理を実装しよう。フォームがロードされたときには,ユーザーのロールを調べ,特定のロールに属さない場合にはFormEditSlipフォーム上に配置された一部のテキストボックスを利用できないようにする。今回のサンプルアプリケーションで伝票を新規作成したり編集したりできるのは,営業部のメンバーであることを示すSalesロール,SalesManagerロール,SalesAdminロール,そして全体の管理者であるAllAdminロールに属するユーザーのみである。そこで,フォームがロードされたときに,これらの4つのロールに属しているかどうかを調べ,属していなければテキストボックスを淡色表示にして利用できないようにする(List 7-120)。

 なお,伝票番号(TXT_ID),作成者(TXT_MADEUSER),作成日時(TXT_MADEDATE),最終更新者(TXT_LASTUSER),最終更新日(TXT_LASTDATE)という各テキストボックスの内容は,伝票情報を追加するときにビジネスロジック側で自動的に設定するのであって,ユーザーが変更することは許されない。そこで,これらのテキストボックスは常に淡色状態にするよう,Visual BasicのプロパティウィンドウでEnabledプロパティをFalseに設定しておく。

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