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Chapter 4:データストア層の構築

head2.gif 4.4.3 COM+アプリケーションのエクスポート
 では次に,クライアント側の設定について説明する。先に述べたように,クライアント側からサーバー側のCOMコンポーネントを利用できるようにするためには,クライアントにプロキシをインストールする必要がある。

 クライアントにプロキシをインストールするには,[コンポーネントサービス]管理ツールを使って,「エクスポート」と呼ばれる作業を実行してプロキシのセットアップファイルを生成し,そのセットアップファイルをクライアント側で実行すればよい。これにより,クライアントにプロキシがインストールされる。

 プロキシのセットアップファイルをエクスポートするには,サーバー側の[コンポーネントサービス]管理ツールでエクスポートしたいCOM+アプリケーションを右クリックし,表示されたメニューから[エクスポート]を選択する(Fig.4-42)。

Fig.4-42 エクスポートの選択
fig4_42.gif

 すると,[エクスポートウィザード]が起動するので,[次へ]ボタンを押す(Fig.4-43)。

Fig.4-43 エクスポートウィザード
fig4_43.gif

 エクスポートには,[サーバーアプリケーション]と[アプリケーションプロキシ]の2種類がある。前者はそのCOM+アプリケーションを別のサーバーにコピーするときに(開発後のCOM+アプリケーションを納品するときや別のサーバーで動作させたい場合など),後者はクライアントにインストールするプロキシのセットアップファイルを作成するときに,それぞれ用いる。

 ここでは,適当なファイル名を入力して[アプリケーションプロキシ]を選択し,[次へ]ボタンを押す(Fig.4-44)。

Fig.4-44 ファイル名とエクスポートの種類の選択
fig4_44.gif

 すると,Fig.4-44で指定したファイル名の最後に拡張子“.MSI”を補ったファイルが生成される。これが,プロキシをインストールするためのセットアップファイルである。

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