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Chapter 4:データストア層の構築

head1.gif 4.5 まとめ

 本章では,COM+のプログラム的な側面ではなく,主に管理面について説明してきた。これまでの説明からもわかるように,COM+の機能のうち,「セキュリティ」と「リモート呼び出し」の2つは,プログラム側でCOM+における動作を想定していなくとも利用することができる。このことは,過去(Windows 2000登場以前)に開発したCOMコンポーネントであっても,[コンポーネントサービス]管理ツールに登録するだけで,セキュリティ機能やリモート呼び出し機能を利用できるようになることを意味している。

 しかし,COM+本来の機能は,COM+の新機能を使うようにプログラムを実装することで,初めて威力を発揮することも事実である。次章では,COM+の新機能がどのようなものであるか,また,COM+を前提として動作させるために開発者はどのような点に注意しなければならないのかについて,詳しく説明する。

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