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Chapter 7:プレゼンテーション層の構築

Chapter 7...


プレゼンテーション層の構築
〜Visual Basicによるユーザーインタフェースの構築〜

 前章までで,ビジネスロジックの構築を終え,プレゼンテーション層を作成する準備が整った。

 本章からは,このビジネスロジック層を使い,プレゼンテーション層であるユーザーインタフェース部分を作成してゆくことにする。

head1.gif 7.1 プレゼンテーション層の概要

 まずは,どのようにプレゼンテーション層を構成していくのか決めておこう。

 今回のサンプルの場合,プレゼンテーション層のアプリケーションとして必要な機能は,大きく「顧客の管理」「製品の管理」「伝票の処理」「請求書の処理」の4種類に分類される。

  • 顧客の管理
     顧客を登録したり,更新したり,参照したり,削除したりする機能。Business.Customerコンポーネントに備えたメソッドを呼び出すことで,これらの機能を実現する。

  • 製品の管理
     製品を登録したり,更新したり,参照したり,削除したりする機能に加え,製品の入庫,出庫を管理する機能。Business.Productコンポーネントに備えたメソッドを呼び出すことで,これらの機能を実現する。

  • 伝票の管理
     伝票を作成したり,印刷したりする機能に加え,伝票を承認したり発送ずみにする機能。Business.Slipコンポーネントに備えたメソッドを呼び出すことで,これらの機能を実現する。

  • 請求書の処理
     伝票から作られた請求書を参照したり,印刷したりする機能。Business.Billコンポーネントに備えたメソッドを呼び出すことで,これらの機能を実現する。

 本章では,これらの機能をもつアプリケーションをVisual Basicのアプリケーションとして構築する。構築するアプリケーションは,Fig.7-1のようなMDI形式のアプリケーションとし,上記の4つの処理をする個々のウィンドウをもたせるものとする。

Fig.7-1 構築するアプリケーションの概要
fig7_01

[表示]メニューから[顧客情報],[製品情報],[伝票情報],[請求書情報]の各メニューを選択することで表示するウィンドウを切り替える。画面は,[顧客情報]を選択しているときのもの。

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