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　WindowsのアプリケーションやDLLを構築する際に，__stdcallやPascalなどが指定される関数を見かけることがある。この2つは同義であり，__stdcallという指定のある関数はPascal規約に従うことを意味する。Win32 APIでは勿論のこと，Visual Basicでもこの規約が既定となっている。この標準呼び出し規約では，関数の呼び出し元が関数に渡す引数のスタックフレームをクリアする。逆に，呼び出された関数側で引数のスタックフレームをクリアするプログラミング言語もあり，その代表例はCである。Cでは__cdeclと指定され，呼び出された関数側で引数のスタックフレームをクリアする。

　勿論，COMオブジェクトでは__stdcallが指定されている。また，__stdcallという指定ではなく，STDMETHODCALLTYPEというマクロを利用することもできる。ただし，STDMETHODCALLTYPEマクロを用いるときには，objbase.hファイルをインクルードしなければならないので，注意してほしい。