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head1.gif 3.2 グループポリシーによる管理項目

 Windows 95やWindows 98,Windows NT 4.0までは,「システムポリシー」という機能が提供されてきた。システムポリシーとは,ユーザーのデスクトップ環境やユーザーによる操作を制御するルールの集合である。システムポリシーを活用することで,ユーザー,グループ,コンピュータに対して,それぞれ固有のデスクトップ環境を提供することができた。

 これに対してWindows 2000では,「システムポリシー」の代わりに「グループポリシー」が提供されている。グループポリシーを利用すると,システム管理者は組織内のユーザーとコンピュータのデスクトップ環境を制御できるようになる。たとえば,実行可能なアプリケーション,利用可能なネットワークリソース,操作可能なオペレーティングシステムの機能,ログオン時に実行されるスクリプト,デスクトップ画面に表示されるアイコン,[スタート]メニューに表示される内容,パスワードの有効期限などを設定することができる。

 設定されたグループポリシーは,最終的にグループポリシーの適用対象となるオブジェクトの種類によって,ユーザーポリシーとコンピュータポリシーとに分けられる。前者はユーザーに影響を及ぼすグループポリシーであり,後者はコンピュータに影響を及ぼすグループポリシーである。これらはそれぞれ,管理ツールのなかでは[ユーザーの構成]ノードと[コンピュータの構成]ノードで示される。

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