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head2.gif 3.2.12 スクリプト
 スクリプトには,コンピュータに適用するスタートアップスクリプトとシャットダウンスクリプト,ユーザーに適用するログオンスクリプトとログオフスクリプト,という4つがある。スタートアップスクリプトとシャットダウンスクリプトは,[コンピュータの構成]ノードのなかにあり,ローカルコンピュータを起動させたときとシャットダウンさせたときに実行される。また,ログオンスクリプトとログオフスクリプトは,[ユーザーの構成]ノードのなかにあり,ユーザーがコンピュータにログオンするときとログオフしたときに実行される。

 これらのスクリプトは,Windows 2000に標準添付されているWindows Script Host(WSH)で処理される。WSHは,プログラミング言語に依存しないスクリプティングホスト環境であり,Windows 2000はデフォルトでもVisual Basic Script(VBScript)とJScriptを利用することができる。WSHを利用すると,WindowsデスクトップまたはコマンドコンソールからVBScript(.vbs)やJScript(.js)のプログラムファイルを直接実行できる。

Fig.3-9 ログオンのプロパティ
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head2.gif 3.2.13 Internet Explorerのメンテナンス
 Internet Explorerのメンテナンスポリシーは,[ユーザーの構成]−[Windowsの設定]ノードのなかにあり,ユーザーに対してのみ適用される。Internet Explorerのメンテナンスポリシーを利用すると,Windows 2000の動作しているコンピュータで稼動しているInternet Explorerのブラウザ設定,接続設定,お気に入り,リンク,ホーム,検索ページ,チャネル,セキュリティ,プログラムの関連付けなどを管理することができる。

head2.gif 3.2.14 管理テンプレート
 管理テンプレートを利用すると,Windows 95やWindows 98,Windows NT 4.0でそうであったように,レジストリベースのポリシー管理を実現できるようになる。この機能を用いると,グループポリシーは指定されたコンピュータのレジストリ領域に存在するLOCAL_USER部またはLOCAL_MACHINE部に書き込まれる。つまり,指定されたワークステーションまたはサーバーにログオンするユーザーに固有のユーザープロファイル設定はレジストリのHKEY_CURRENT_USER(HKCU)ハイブに書き込まれ,コンピュータに固有の設定はレジストリのHKEY_LOCAL_MACHINE(HKLM)ハイブに書き込まれる。

 [管理テンプレート]ノードのなかにある[ポリシー設定]は,.admファイルまたはグループポリシーの拡張機能を使用して設定する。このノードを最初に使用するとき,.admファイルが自動的にインストールされる。これに対して,グループポリシーの拡張機能を使用した場合は,registry.polファイルにポリシー設定が格納される。

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