COLUMN NTDSUTIL.EXEの利用 | |||||||
NTDSUTIL.EXEは,Active Directoryのディレクトリファイルが肥大したり損傷したりしたときに,オフライン最適化したり回復したりするときに利用される。NTDSUTIL.EXEはコマンドラインプログラムであるため,実行にあたっては[コマンドプロンプト]を利用するか,[スタート]メニューから[ファイルを指定して実行]を選択する。 NTDSUTIL.EXEでActive Directoryのディレクトリファイルを操作するときには,ドメインコントローラであるコンピュータを起動させるときに[F8]キーを押して[Windows 2000拡張オプションメニュー]を表示し,[ディレクトリサービス復元モード]を選択する。
ログオン画面が表示されたら、復旧作業用の管理者パスワードでログオンする。復旧作業用の管理者パスワードとは,[Active Directoryインストールウィザード]の実行中に設定したパスワードである。 復旧作業用の管理者としてログオンしたら,コマンドプロンプトからNTDSUTIL.EXEを実行する。すると,次のようなプロンプトが表示される。
このプロンプトにコマンドを入力すると,そのたびに表示されるプロンプトが変化し,それに伴って利用できるコマンドも変化する。どのようなコマンドを利用できるかを知りたいときには,それぞれのプロンプトで“?”と入力して[Enter]キーを押し,簡易ヘルプを表示させればよい。
この画面を見てもわかるように,NTDSUTIL.EXEからは非常に多彩な操作を実行できる。ここではディレクトリファイルのオフライン最適化についてのみ説明するが,ほかの用途を詳しく知りたければ,Windows 2000 Serverのヘルプファイルを参照してほしい。 ディレクトリファイルにかかわる処理を実行したい場合には,“Files”と入力して[Enter]キーを押す。すると,プロンプトが次のように変化する。
ここで“Compact to %s”というコマンドを実行すると,オフライン最適化が開始される。このコマンドを実行すると,既存の肥大したディレクトリファイルとは別に,最適化されたディレクトリファイルが生成される。“%s”には,最適化したディレクトリファイルを格納するフォルダを指定する。たとえば,次のように実行すればよい。
Fig.6 ディレクトリファイルの最適化(IEではクリックすると拡大可能)オフライン最適化を終了させたあと,新たに作成されたディレクトリファイルをActive Directoryで使用するためには,COPYコマンドでディレクトリファイルが存在するフォルダ(デフォルトでは\winnt\ntdsフォルダ)にコピーする必要がある(「Active Directoryデータベースの実体とは」を参照)。 もし,新たに作成されたディレクトリファイルを,そのフォルダのままActive Directoryで使用したければ,file mentenance:プロンプトからset pathコマンドを実行し,パスを変更することもできる。 また,file mentenance:プロンプトからrecoverコマンドを実行すると,損傷したディレクトリファイルを回復させることができる。 | |||||||
Directory design 8/18 |