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Deployment of Active Directory 3...
オブジェクトの作成と管理

 Active Directoryをはじめ,Windows 2000のサービスやアプリケーションなどは,MMC(Microsoft Management Console:マイクロソフト管理コンソール)と呼ばれる統一されたユーザーインタフェースの管理ツールで管理される。Active Directory上にユーザーやグループなどを登録したり管理したりするときにも,MMCを基盤とした管理ツールを利用することになる。

sankaku.gif MMCと管理ツール

 MMCは,アプリケーション管理ツールのインタフェースなどを規定したシステムである。管理者は,各サービスやアプリケーションごとに用意された管理用モジュール(これを「スナップイン」と呼ぶ)をMMCに組み込むことで,その共通インタフェースに従って各サービスやアプリケーションを管理できるようになる。つまり,MMCにスナップインを組み合わせたものが,ユーザーや管理者の利用する管理ツールとなるのである。

 当然ながら,Windows 2000でもさまざまな管理作業を実現するために,MMCを利用する。したがって,管理者はMMCの利用方法を熟知しておかなければならない。ここでは,MMCにスナップインを登録する方法と,Windows 2000で利用可能な主なスナップインを簡単に紹介する。

●スナップインの登録方法
 Windows 2000に添付されているスナップインのほとんどは,[スタート]メニューなどから選択し,MMCに組み込まれた状態で手軽に実行できるようになっている。しかし,なかには管理者が手作業でMMCにスナップインを登録し,利用しなければならないものもある。

 スナップインは,MMCから登録する。

  1. [スタート]メニューから[ファイル名を指定して実行]を選択し,MMCを起動する。MMCのメニューから[コンソール]−[スナップインの追加と削除]を選択し,[スタンドアロン]パネルの[追加]ボタンを押す。
     
  2. [スタンドアロンスナップインの追加]ダイアログボックスに,追加可能なスナップインの一覧が表示される。追加したいスナップインを選択し,[追加]ボタンを押す。複数のスナップインをまとめて1つのコンソール上に表示させたい場合には,この作業をくり返す。たとえば,デフォルトでは別々の管理ツールとして登録されている[Active Directoryサイトとサービス],[Active Directoryドメインと信頼関係],[Active Directoryユーザーとコンピュータ]をまとめて1つの管理ツールとして提供することもできる。必要なスナップインを追加したら,[閉じる]ボタンを押し,[スタンドアロンスナップインの追加]ダイアログボックスに戻って[OK]ボタンを押す。
    Fig.33 スナップインの追加(クリックで拡大可能)
    fig33.gif
     
  3. 登録されたスナップインの情報は,ファイルとして保存することができる。ファイルとして保存するには,MMCのメニューから[コンソール]−[名前を付けて保存]を選択し,ファイル名と保存先を指定する。すると,[スタート]メニューの[プログラム]−[管理ツール]に,指定したファイル名が表示されるようになる。これにより,今後は[スタート]メニューから,その管理ツールを呼び出すことができるようになる。なお,必要に応じてデスクトップ上にショートカットを作成できる点は,通常のアプリケーションと同様である。
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