日本を代表する工業デザイナー・奥山清行氏は、モノづくりの細部にこだわり、製造プロセスにも深くかかわることをモットーにしている。最新作のスポーツカー「kode9(コードナイン)」は、3DCADを全面的に使って、クレイモデルを作るまでの開発工程をデジタルデータで完結させた。奥山氏が理想とするモノづくりの考え方を、PTCでCAD製品部門のエグゼクティブバイスプレジデントを務めるマイケル・M・キャンベルと熱く語り合ってもらった。
奥山 清行 氏 プロフィール
1959年山形県生まれ。
ゼネラルモーターズ社(米)チーフデザイナー、ポルシェ社(独)シニアデザイナー、ピニンファリーナ社(伊)デザインディレクターを歴任。
フェラーリ エンツォ、マセラティ クアトロポルテなどの自動車やドゥカティなどのオートバイ、電車、船舶、建築、ロボット、テーマパーク等数多くのデザインを手がける。
2007年より株式会社KEN OKUYAMA DESIGN代表として、山形・東京・ロサンゼルスを拠点に、企業コンサルティング業務のほか、自身のブランドで自動車・インテリアプロダクト・眼鏡の開発から販売までを行う。
2013年4月ヤンマーホールディングス株式会社社外取締役就任。
滋慶学園COMグループ名誉学校長、アートセンターカレッジオブデザイン客員教授、多摩美術大学客員教授、金沢美術工芸大学客員教授、山形大学工学部客員教授。『フェラーリと鉄瓶』(PHP研究所)、『伝統の逆襲』(祥伝社)、『人生を決めた15分創造の1/10000』(武田ランダムハウスジャパン)、『100年の価値をデザインする』(PHPビジネス新書)など著書や、講演活動も行う。
マイケル・M・キャンベル 氏 プロフィール
1995年にPTCに入社以来、開発、製品計画、テクニカルマーケティング部門における役職を経験し、現在PTCのCADセグメント上級副社長として、CADマーケットセグメントを統率し、財務管理を含む総責任を担っている。この責務において、市場分析、ソリューション定義、ソリューションマーケティング、戦略的事業開発、顧客開拓等の全活動を主導。
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