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待望のDIGA新モデル、「DMR-E85H」をチェック(後編)レビュー:松下電器産業「DMR-E85H」(2/4 ページ)

EPGを搭載し、高速ダビング中の並行録画と再生も可能になった新DIGA「DMR-E85H」。後編では、より長時間録画を可能にした「EP8時間モード」を中心に、画質、ダビング機能、編集機能などをチェックしていきたい

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 注目のEP8時間モードはどうだろうか。従来のEP(以降EP6時間モードと表記する)が平均1.4Mbpsだったのに対し、EP8時間モードはビットレートが平均1Mbps程度まで落ちる。たかだか0.4Mbps程度の違いだが、情報量としてみると1/3も削り取られることになる。

 今回は、DVフォーマットの映像をPC上のハードウェアMPEG2エンコーダ(カノープスのMTV2000Plus)で取り込み(9.5Mbpsでエンコード)、これをDVD-RAM経由でDRM-E85HのHDDへ高速ダビング(無劣化)、さらにDVD-RAMへダビングする際にモードを切り替えて検証した。比較のため、EP6時間モード、EP8時間モード、LPモードの3種類で録画してみる。

 結果は、やはりEP6時間モードとEP8時間モードではっきりと差が出た。EP8時間モードではモスキートノイズが増え、結果輪郭がかなり甘くなるし、ブロックノイズも目立つ。動画として破綻まではしていないが、大画面テレビでみるすると結構気になる画質差ではないだろうか。

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LPモード録画し、再生画質ノーマルで再生したもの
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EP6時間録画し、再生画質ノーマルで再生。魚の輪郭や、魚の左の暗い部分の情報量で違いがわかる
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EP8時間モード録画し、再生画質ノーマルで再生。EP8時間モードではモスキートノイズもはっきりと認識できてしまうし、頭部のブロックノイズも目立つ
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こちらは再生画質を「ソフト」に変更した場合。LPモードで録画したもの
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EP6時間録画し、再生画質は「ソフト」
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EP8時間録画し、再生画質「ソフト」。輝度が全体に低くなり、EP8時間モードの見やすさも向上するが、モスキートノイズが目立つのは変わらない。全体に情報量が少なくなっていることもわかるだろう

 これは、LPモードがハーフD1(360×480ピクセル)なのに対し、EPではCIF(352×240ピクセル)と縦解像度が半分になっている関係もある。魚の頭あたりの暗部をみると、LPモードのほうが情報量が多いのはわかるはずだ。小さな文字などが含まれる画面では、EPモードのほうがジャギーが目立つ点にも注意してほしい。

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