待望のDIGA新モデル、「DMR-E85H」をチェック(後編):レビュー:松下電器産業「DMR-E85H」(3/4 ページ)
EPGを搭載し、高速ダビング中の並行録画と再生も可能になった新DIGA「DMR-E85H」。後編では、より長時間録画を可能にした「EP8時間モード」を中心に、画質、ダビング機能、編集機能などをチェックしていきたい
並行録画、再生も可能になった高速ダビング
ダビング機能は、従来のDIGAから大きく進化した。まず1点は、高速ダビング中(再エンコードを伴わない高速コピー)に限り、並行してテレビの視聴、HDDへの録画、HDDに録画した番組の再生が可能になったことだ。他社製品の多くが既に実現している部分だが、ようやくDIGAでもサポートされた。従来モデルはテレビの視聴すらできなかったのだから、大きな進歩といえる。
注意したいのは、逆にHDDへの録画中に高速ダビングを始めようとしてもできない点だ。ワンタッチダビング(高速コピーのみ)だけでもサポートしてくれれば、長時間の録画中にちょっとDVD-RAMに番組をコピーしたい、といった用途に対応できて便利だと思う。
ダビングの手順は、まず方向(HDD→DVDまたはDVD→HDD)や画質を決め、最後にダビングする番組を指定するウィザード形式。複数の番組を選択した後で、ダビングする順番を変更することもできる。なお、DVD-Rでも追記可能な状態でダビングを終了するため、ファイナライズは別途行う必要がある。
なお、録画番組に付加する固定サムネイルは、動画から任意の場面を指定することができ、DVD-Rへダビングしたときはメニュー画面にも反映される。DVDビデオ制作で見栄えを気にするなら、事前にサムネイル画面に好みの画面を指定しておくと良いだろう。
逆にHDDへのダビングは、DVD-RAMにくわえ、ファイナライズしたDVDビデオフォーマットのDVD-Rにも対応している。ただし、無劣化の高速ダビングはできず、HDDへダビングすると必ずエンコードを行うため、画質は劣化し、再生時間分のダビング時間が掛かってしまう。画質が劣化してもいいから、HDDに保存しておきたい、あるいはコンテンツとして再利用したいといった用途に絞ったほうがいい。
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