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エイベックス、CCCDの弾力運用を決定――SA-CD、DVD-Audioを推進

国内で初めてCCCDを採用したエイベックスが、その運用を柔軟に行っていくことを決定、タイトルごとにCCCDとCD-DAを使い分ける方針を明らかにした。同時にSA-CD、DVD-Audioも推進する

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 エイベックスは同社が音楽CDに採用しているコピーコントロール機能「CCCD」について、弾力的な運用を行っていくことを発表した。9月23日に発売される「SUPER EUROBEAT VOL.151」とDo As Infinityの「Do The B-side」は、CCCDではなくCD-DAで発売される。

 同社ではCD-Rを利用した過度なコピーや違法な音楽ファイル交換に対処し、「著作権の重要性を啓発し、悪意なく行われているカジュアルコピーを防ぐことを目的に」(同社)、2002年3月よりCCCDを導入していた。

 結果、同社の音楽CDはCD-Rなどへのコピーができなくなったが、PCでのリッピング自体も不可能となったため、iPodなどを始めとするHDDミュージックプレーヤーなどでは同社の音楽CDを楽しむことができなくなっていた。また、CCCDは正規の音楽CD規格(CD-DA)ではないため、プレーヤーへ与える影響や音質に関しての不安も解消されていなかった。

 今回の決定について、同社ではその理由として「CCCD導入の目的をある程度達成できたこと」と「HDDミュージックプレーヤーが今後も大きく普及するであろうこと」の2点を挙げる。

 同社では今後、スーパーオーディオCD(SA-CD)やDVD-Audioの導入を積極的に進めるとしており、9月29日に発売される浜崎あゆみの新譜はSA-CDおよびDVD-Audio(いずれもCD-DAとのハイブリッド版)が用意される。

 こうした新しいメディアへの対応を進めると共に、「著作権保護を図りながらPC/HDDプレーヤーへの転送、私的複製の範囲で許容されるCD-Rなどへのコピーが実現できるような新しい著作権保護技術が開発されれば、積極的に検討していく」(同社)としている。

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