シャープ、HDD内蔵のBlu-rayレコーダーを発表(2/2 ページ)
シャープは11月11日、同社としては初となるBlu-rayレコーダー「BD-HD100」を発表した。HDDおよびDVD-R/-RWドライブも搭載し、DVDからBlu-rayなどのダビングも可能だ。発売日は12月9日。価格はオープンプライスだが、店頭では32万円程度になる見込み。
HDMI端子を装備したのもBlu-rayレコーダーとして初めて(DVDレコーダーではパイオニア製品がある)。ハイビジョン映像のデジタル出力はもちろん、525iのDVD映像なども1125i/750pにアップコンバートして出力できる。
2系統のi-Link(TS)端子は、入出力の両方をサポートしているため、BD-HD100のHDDに録画した番組をD-VHSにムーブできるほか、過去にD-VHSなどで録画したハイビジョンコンテンツ(コピーフリー)をダビング可能。さらに、AQUOSなどデジタルチューナー搭載の外部機器からBD-HD100をコントロールすることもできる。その際、外部機器はBD-100をD-VHSとして認識する。
操作面では、新たに目的別に各機能を並べた「スタートメニュー」を設けている。「画面上で行う操作のほとんどがスタートメニューに入っているため、一目でやりたいことが見つかる」(同社)。リモコンでスタートメニューボタンさえ押せば、あとはカーソルと決定ボタンだけでほとんどの操作をまかなえるという具合だ。
シャープでは、2005年度にBlu-rayレコーダーを含む国内のハイビジョンレコーダー出荷台数は43万9000台に上ると予測。そのうち26万3000台を同社が占めるという強気の目標を立てている。奥田本部長は、「2005年には地上デジタル放送の受信可能エリアが50%を超える。デジタルテレビの流れもあり、ニーズは拡大するはず。市場拡大に向けて販売計画を倍増する方針だ」と意気込みを見せた。
新製品の主な仕様は下記の通り。
製品名 | BD-HD100 |
---|---|
HDD容量 | 160Gバイト |
再生可能メディア | BD-RE1層タイプ、DVDビデオ、DVD-R/-RW/RAM/+R/+RW、音楽CD、CD-R/RW、ビデオCD |
記録メディア | BD-RE一層タイプ、DVD-R/-RW |
チューナー | 地上/BS/CSデジタル対応/地上アナログ |
入力端子 | コンポジット/S端子×2、DV×2 |
出力端子 | コンポジット/S端子×1、D4×1、HDMI×1、光デジタル音声×1 |
本体サイズ | 430(幅)×321(奥行き)×98(高さ)ミリ |
重量 | 約8.5キロ |
価格 | オープン(32万円程度) |
関連記事
- CEATECに見るBD対HD DVD――シャープは間もなくBDレコーダーを正式発表
シャープはBDレコーダーの正式発表が間近であることを明らかにしたほか、NECはHD DVD/DVDのデュアル対応ドライブを展示している - ブルーレイは大好きだがコピーワンスは大嫌い
CEATEC JAPAN 2004のパネルディスカッション「Blu-ray Discのすべてを語る」の中で、AV評論家で日本画質学会副学会長の麻倉怜士氏が、ユーザーの立場からBlu-ray Discとコピーワンスについて語った。 - 五輪に間に合った“次世代DVD”――松下、世界初2層記録BD/DVDレコーダー
「HD放送が増えるアテネ五輪はBlu-ray Disc普及の絶好の機会」とばかりに、松下電器産業がBD/DVDレコーダーを発表。従来、困難とされていた50Gバイト2層記録方式も独自コア技術でクリア。「HD DVDとの次世代DVD覇権争いにも勝算」と、月産2000台という強気の生産体制で臨む。 - ソニー、世界初のBlu-rayレコーダを4月発売
ソニーは、次世代大容量光ディスク「Blu-ray Disc」を記録媒体とする世界初のレコーダ「BDZ-S77」を4月10日に発売すると発表した。BSデジタルチューナーを内蔵し、ハイビジョン画像を約2時間記録できる
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.