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アンプが主役の“1ビット”シアターシステム――シャープ「SD-AT1」レビュー:5.1chサラウンドシステム特集(3/3 ページ)

シャープが誇る「1ビットアンプ」を搭載した5.1chサラウンドシステム「SD-AT1」。百数十万円の高級アンプから安価なポータブル機まで幅広く採用しているこの“高速サンプリング技術”を使った低価格シアターシステムの使い心地/音質をチェックしてみた。

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Hatena
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 最初の印象では、音がややこもり気味に感じたが、いろいろ再生しているうちに、そうでもなく思えてきた。全体に音質が低めなことはたしかだが、切れはよく、低音もしっかりと響いている。(失礼ながら)スピーカーの外観から受ける印象ほど、プアな内容ではない。

 ただ、それでも音がいいとは言い切れないのは、やはり、製品のトータルバランスとして、スピーカーでややひけをとるということかもしれない。明瞭な音がある一方で、不明瞭に感じる音も存在し、また、音量を一定のレベルまで上げていれば力感もあるが、小音量時には急速にエネルギーが弱まる印象だ(NIGHTモードを使用しても)。

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アンプの前面中央に配置されたボリュームダイアルと、1ビットの変調方式を表すΔΣ(デルタシグマ)のロゴが青く光る

 いずれにせよ、この製品ではやはりアンプが主役である。青色LEDを各所に配したパネルデザインも、低価格製品とは思えない雰囲気を感じさせてくれる。あとは、スピーカーの品質およびデザインに、もうひと工夫を凝らしてもらえれば、非常に魅力的な製品に仕上がるはずだ。

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