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迫力ある重低音の“THX認定機”――ロジクール「Z-5500 Digital」レビュー:5.1chサラウンドシステム特集(1/3 ページ)

AVメーカー製品だけでなくPC周辺機器にも「5万円以下の5.1chサラウンドシステム」はある。その中からTHX認証が売りのロジクール「Z-5500 Digital」を取り上げ、実力を探ってみた。

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 今回のレビュー特集では、「5万円以下の5.1chサラウンドシステム」としてAV機器メーカーの製品を取り上げてきた。しかし、PC周辺機器にも、このカテゴリーに当てはまるものはある。その実力はいかほどなのか。それを探るために、最後にロジクールの「Z-5500 Digital」を取り上げておこう。

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ロジクール「Z-5500 Digital」。フロント、センター、リアのスピーカー、コントロールポッドはかなりコンパクトなものの、逆にサブウーファーはとにかくでかい

 この製品はTHX認証を受けているのが売りになっている。映画監督/製作者のジョージ・ルーカスが1983年に設立したTHXでは、映画音響に関するさまざまな基準を提唱しており、それを満たした製品などに対してTHX認証を与えている。乱暴に言ってしまえば、JIS規格のようなものだ。対象はCINEMA(映画館)、HOME THEATER(ホームシアター製品)、DVD(DVDタイトル)をはじめ、現在ではGAMESやAUTO(カーオーディオ)にまで広げられ、これらに個別の基準が定められている。

 では、「Z-5500 Digital」は何かというと、HOME THEATERではなく、MULTIMEDIAカテゴリーのTHX認証を取得した製品だ。これは主にPCに接続してデスクトップで映画鑑賞を行うスピーカーやサウンドカードを対象とした基準で、MP3、CD、DVD、ゲームおよびデジタル・オーディオソースを、高いレベルの忠実度で再生できることを保証している。このTHXマルチメディア認証を受けた製品には、ほかにCreative MediaのGigaWorks、MegaWorks、Sound Blaster Audigyシリーズなどがある。

 製品はフロント/リア用スピーカー4本と、横型のセンタースピーカー、サブウーファー、そして、コントロールポッドで構成される。箱から取り出して、まず目を引くのはサブウーファーの大きさだ。335(幅)×335(高さ)×460(奥行き)ミリで、重さが15.5キロもあり、なかなかの迫力。

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サブウーファーは25.4センチの巨大なユニットを採用し、直球勝負という感じ

 しかも、筐体が巨大なだけでなく、スピーカーユニット自体が25.4センチとでかい。パワーアンプもこのサブウーファーに内蔵しているので、フロント/リア/センターのスピーカーはすべてここへ接続。そのため、背面には全体に放熱フィンが取り付けられている。

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サブウーファーは6ch分のアンプを内蔵するが、冷却ファンはなく、筐体サイズを利用して、面積の大きな放熱フィンが取り付けられている

 フロントとリアは共通だが、直付けのスピーカーケーブルの端子(RCAピン)が色分けされており、また、背面に「FRONT LEFT」などと記されている。ユニットは7.6センチ×1で、フェイズプラグ方式を採用

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7.6センチのフェイズプラグ方式ユニットを採用したスピーカー。センターのみ横型で、スタンドの機構も異なる
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