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“羊の皮をかぶった狼”っぽいDVカメラ――キヤノン「FV M30 KIT」:レビュー:ビデオカメラ特集(4/4 ページ)
ビデオカメラの季節が到来した。今回のレビュー特集は、各社のDV/DVDカメラ新製品をピックアップ。第1弾は、初心者から熟練ユーザーまで幅広いニーズに応えるキヤノン「FV M30 KIT」を紹介しよう。
フォーカス機能の向上によって、静止画撮影機能はよりデジタルカメラに近づいた。
オートフォーカスには、キヤノン製デジタルカメラ「IXY DIGITAL」「PowerShot」でおなじみの「9点AiAF」を採用。これはファインダー内の広範囲に、被写体との距離を測る測距枠を9点配置することで、より精度の高いピント合わせを実現したものだ。実用性はもちろん高いが、それ以上にDVカメラにはちょっと飽きを感じたユーザーに、デジカメとして撮る楽しみを感じさせてくれる“使っていて新鮮”な機能だ。
キヤノンのDVカメラは、あくまで自然で豊かな色表現が特徴だが、「FV M30 KIT」もその例に漏れず、特定の色が強調される感じがなく、普段の見た目に近い映像を提供してくれる。解像感も十分に高い。
外観は、ともすると一般的な“ファミリー向けカンタンビデオカメラ”のようだが、その内容は光学式手ぶれ補正、各種自動露出、9点AiAF、フォーカスリングなど、こだわりユーザーにも対応できる機能を搭載している。ミニビデオライトの実用性も高い。まさに「羊の皮をかぶった狼」なのである。
ズーム撮影+手ぶれ補正オンのサンプル画像
屋外で静止画撮影を行ったサンプル画像
カードへの静止画撮影は、解像度は1632×1224、1280×960、640×480、画質はスーパーファイン、ファイン、ノーマルから選択可能。この画像は1632×1224/スーパーファインの最高画質。色合いは実に自然だが、100%表示ではさすがに粗も見受けられる。しかし、50%程度に縮小をかけるなら、解像感も高く、十分に使用に耐えるだろう
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