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アナタの心に“ストライク”?――東芝「RD-H1」を試す速攻レビュー(4/5 ページ)

東芝が変り種のデジタルビデオレコーダーを発売する。主要な機能は継承しつつ、DVDドライブを省略するなどして低価格を実現した「RD-H1」だ。DVDがないことに抵抗を感じる人も多いだろうが、「どう使えるか」を理解すると、極めて魅力的な製品となる。

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 ダビング速度などは、従来モデルと比較して大きく変わっていないようだ。概ね8〜10Mbps程度という感じで、SPモードなら、録画時間の半分程度の時間でダビングが終わる。これが高速かどうかは判断が難しいところだが、録画番組の再生などとも並行できるし、RDシリーズでは予約録画が最優先されるため、ダビングによって見たい番組が録画できなかった、なんてことはない。

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「RD-XS53」とLAN接続したところ。LAN内にある「ネット de ダビング」対応製品は自動認識されるため、とくに難しい点はない。「Virtual」と表示されているのは後述する「VirtualRD」を起動しているパソコン

 また「RD-H1」に関して、避けて通ることができないのが「VirtualRD」の存在だろう。Windows上で動作するフリーソフトで、「ネット de ダビング」対応のRDシリーズからパソコンへ録画番組をダビングできる。今回は「VirtualRD 1.0.1」を利用してみたが、「RD-H1」でも問題なくPCへのダビングが実行できた。この場合の転送速度も概ね9〜10Mbpsといった所だったので、基本的なダビング性能は変わっていないようだ。

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「VirtualRD」を使用し、「RD-H1」からパソコンへ録画番組をダビング中のLANのトラフィック。PC側のLANポートが1Gbpsなので1%は10Mbpsだ。モニタリングした限り、ダビング(データ転送)速度は9〜10Mbpsといったところ

 「ネット de ダビング」と「VirtualRD」を組み合わせてパソコンにダビングした場合、音声がAC-3フォーマットのMPEG2ファイルとなり、パソコンで扱うMPEG2ファイルとして少々例外的となる。一般的にはMPEG1-Layer2が使用されているためだ。

 もっとも、通常はDVDビデオ再生ソフトで再生が可能であり、AC-3に対応するDVDビデオオーサリングソフトがあればDVDビデオの素材としてそのまま利用できる。DVDビデオではAC-3が標準、MPEG1-Layer2が例外で(実際NTSC仕様ではオプション扱い)、音声がMPEG1-Layer2のDVDビデオは「Playstation 2」で再生できないことが有名だ。

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AC-3に対応のDVDビデオオーサリングソフト「TMPEG DVD Author」に「VirtualRD」でダビングした録画番組をインポート。このように、なんら問題なくDVDビデオの素材にすることができる

 音声がAC-3である点は、DVDビデオ作成に関していえば、むしろ都合が良いわけで、レコーダブルDVDドライブを装備したパソコンを持ち、「VirtualRD」を利用できるスキルさえあれば、「ネット de ダビング」対応のRDシリーズと組み合わせなくても困らない。むしろ、こうした使い方を狙っている人も多いのではないだろうか?

使い方はさまざま。そして価格も魅力の注目製品

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