レビュー
小さく軽く速くなった新型キスデジ――EOS Kiss Digital N:レビュー(1/5 ページ)
一昨年秋に発売された「EOS Kiss Digital」がフルモデルチェンジを行い、「EOS Kiss Digital N」として新登場した。800万画素CMOSの搭載、ボディの小型軽量化、レスポンスの向上、撮影機能の強化など各所が進化した低価格のデジ一眼である。
衝撃的な登場というよりは、予想どおり来たな、という感じである。新発売のキヤノン「EOS Kiss Digital N」は、従来モデル「EOS Kiss Digital」の弱点をきっちりと改良し、ソツのないデジカメに仕上がっている。新旧のスペックを見比べてみると、あらゆる部分がまっとうに進化していることが分かる。
とはいうものの、実際の製品を手にした瞬間には少し興奮した。思った以上にボディが小さくて軽く、引き締まったスタイルに生まれ変わっていたからだ。シャッターやミラーボックス、バッテリーなどを小型化し、基板や部品の構成を再設計することで全体が一回り以上圧縮されている。
従来に比較して横幅は15.5ミリ、高さは4.8ミリ、奥行きは8.4ミリそれぞれ短く、本体重量は75グラム軽い。サイズは銀塩のEOS Kissシリーズと同等であり、本体重量はペンタックス「*ist DS」を抜いて、デジタル一眼レフ機としては世界最軽量だという。
外装はこれまで同じくポリカボネートの樹脂素材だが、少しざらつきを加えた艶消しの表面処理に改められている。高級感というのはいいすぎだが、触感がつるつるだった前モデルに比べると少しグレードが上がった印象を受ける。
左は標準ズーム「EF-S18-55mm F3.5-5.6 II USM」を付けた「EOS Kiss Digital N」、右は「EF-S18-55mm F3.5-5.6 USM」を付けた上位モデル「EOS 20D」。2台の差は一回り以上ある
快適になった起動やシャッター音
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