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「寒い日が続きますねぇ」――カルテ搬送ロボット「HOSPI」が岡山の病院で本格稼働
松下電工は、病院内自動搬送ロボット「HOSPI」2台を岡山県にある心臓病センター榊原病院へ納入した。医療機関がHOSPIを正式採用したのは初。しかも「あいさつ機能」などのオプション機能を搭載している。
松下電工は、病院内自動搬送ロボット「HOSPI」(ホスピー)2台を岡山県にある医療法人社団十全会心臓病センター榊原病院へ納入した。医療機関がHOSPIを正式採用したのは初めて。しかもオプション付きだ。
HOSPIは、病院内で薬品やカルテを搬送するロボット。走行経路ガイドなしで病院内を自律移動し、エレベーターを使った各階の移動も可能だ。移動速度は最大1メートル/秒(関連記事)。
さらに、榊原病院に納入されたHOSPIは、中央制御パソコンの制御により、2台の「HOSPI」が連動するシステムや、近くの人にあいさつする「あいさつ機能」などのオプション機能を搭載している。
連動システムは、エレベーター搭乗時や狭い通路など、HOSPI同士の譲り合いが必要なとき、中央制御パソコンが“走行”あるいは“待機”の指示を出すというもの。通信には無線LANを使用する。
一方の「あいさつ機能」は、HOSPIが前方のカメラで人物を検出して挨拶する機能だ。季節や時間帯により、10パターン程度のあいさつから適切なものを自動選択する仕組みで、たとえば午前中なら「おはようございます」だが、午後には「こんにちは」となる。また、冬になると「寒い日が続きますねぇ」など、自由に設定できるという。
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