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中国版フォトエキスポに行ってきましたチャイナP&Eレポート(4/5 ページ)

北京で開催された中国最大規模のカメラ展示会「チャイナP&E」を見てきた。今年の“中国版フォトエキスポ”は日系企業の出展中止が相次いだが、そのぶん、韓国、中国、台湾のデジカメが目立っていた。

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台湾Premierの1/1.8型810万画素デジカメ

 台湾からは、「Premier(拍得麗)」ブランドのデジカメを展開する大手カメラメーカー普立爾科技(中国では普立華)が出展していた。その主力の新製品は、1/1.8型の810万画素CCDをいち早く採用した光学3倍ズーム機「Premier SL-8」だ。光学ファインダーを装備しながらも、液晶モニターは2.5インチと大きく、ボディの奥行きは24ミリと比較的薄い。

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普立爾「Premier SL-8」。画質はともかく、デザインにもう少し工夫があれば、お土産に買ってみようかという気にもなるが、ちょっと普通すぎる箱型ボディなのが残念

 デザインに特に見るべき点はないが、平凡な台湾製デジカメと侮ることはできない。なぜなら同社は、こうした自社ブランドのデジカメを手掛けるだけでなく、デジカメの部品や製品そのものを日本の大手メーカーを中心に、中国や欧米など各国企業に対して供給するOEMやODMのベンダーでもあるからだ。

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普立爾「Premier SL-3」。単焦点レンズ搭載の300万画素機であり、単4形電池2本を採用し、本体重量は82gと軽い。前面にスライド式のレンズバリアを備える

 この普立爾を中心とする台湾企業のデジカメは、OEM/ODM製品を含めると世界の出荷台数の1/3以上を占めるというデータがある。つまりPCなどと同じく、外見は日本のデジカメだとしても、中身の大半または一部分は、実は台湾のメーカーが作っている可能性があるのだ。

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普立爾の製品はPremierシリーズのほか、コニカミノルタやペンタックスのブランド名を付けて発売するものもある。写真は、光学3倍ズームの400万画素機「DiMAGE E40」

ドイツ「ローライ」ブランドのワイドズーム機

 ドイツのローライのブースでは、光学3倍ズームと2.5インチ液晶を搭載した490万画素機「ローライdp5200」、光学3倍ワイドズームの513万画素機「ローライdr5100」、光学4.8倍ワイドズームの500万画素機「ローライdr5」などを展示していた。

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左は28〜85ミリ相当のワイドズーム機「ローライdr5100」、右は28〜135ミリ相当のワイドズーム機「ローライdr5」。ほかには、AF対応の6×6判カメラ「ローライフレックス6008AF」とそのデジタルバック「db 20p」も展示されていた

 これらの3製品は順に、前述の台湾普立爾の「Premier SL-53」、リコーの「Caplio GX」、同じくリコー「Caplio R1V」の3製品とデザインや仕様がうりふたつである。違いは、製品名と外装のカラーリングくらいだ。

 ローライという名門カメラブランドに価値を感じる人にとっては、こちらのほうが買いかもしれない。ちなみにGXもどきの「ローライdr5100」は市内のデパートでは2800元(1元13円で3万6400円)で売られていた。

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ライカは大きなブースを構え、フィルムカメラを中心に展示。すでに他の博覧会でも話題となった一眼レフ機「R9」とそのデジタルバックモジュールは、係員にお願いすると触らせてくれた
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記録メディアなどを発売する米キングストン・テクノロジー(金士頓科技公司)のブースで行われたショーと、そこに群がるカメラマニア。日本の博覧会でもおなじみの
光景だが、撮る側も撮られる側も日本のそれよりは控えめな印象だ

日本製品の人気と注目度は依然として高い

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