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中国版フォトエキスポに行ってきました:チャイナP&Eレポート(5/5 ページ)
北京で開催された中国最大規模のカメラ展示会「チャイナP&E」を見てきた。今年の“中国版フォトエキスポ”は日系企業の出展中止が相次いだが、そのぶん、韓国、中国、台湾のデジカメが目立っていた。
日本製品の人気と注目度は依然として高い
期間中には「華龍賞(中国語では華龍奨)」の発表と表彰も行われた。華龍賞とは、国内外の優秀なカメラ、デジカメ、撮影機材に与えられる賞であり、中国の撮影家協会、消費者協会、カメラの専門学校、メディアなど多方面の業界関係者で決められるらしい。
その華龍賞はいくつかの部門に分かれているが、今回参加した数少ない日系メーカーであるシグマ、ソニー、タムロン、富士写真フイルム、およびラボ用の業務機を発売するノーリツ鋼機の5社の製品は、それぞれの部門で受賞している。これは勝手な推測だが、ひるまずに参加した日系企業に対する配慮なのかもしれない。
なお、今回は通訳なしの単独取材であり、半人前の中国語しか話せない私は、どこに行ってもすぐに日本人であることが相手に分かってしまった。しかし、かといって特別なことは何もなかった。会場内はもちろん、北京市内の街中や移動中や、夜の盛り場も含めてだ。親切なときはとても親切で、粗雑なときは非常に粗雑になるのは、ここ数年来訪れている、いつもの中国となんら変わりない。
今年7月には上海で、今回の博覧会に次ぐ大規模なカメラ博覧会「中国国際影像和撮影器材展覧会」が行われる予定だ。今回ドタキャンした日系企業にはぜひ参加して欲しいと願う。
富士写真フイルムの春モデル「FinePix Z1」と「FinePix F10」は、こちらでも大きな注目を集めていた。また昨年発売のワイド液晶搭載モデル「FinePix F810」は、華龍賞の普及デジカメ部門賞を獲得した
ソニーのブースでは「Cyber-shot DSC-T7」などの薄型モデルが人気だった。また、手ブレ補正搭載の12倍ズーム機「Cyber-shot DSC-H1」も展示されていた。「Cyber-shot DSC-M1」は華龍賞の新設計デジカメ部門賞を獲得
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