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家庭にハイビジョン撮影を――ソニー「HDR-HC1」を使ってみた(前編)レビュー(3/3 ページ)

家庭向けのサイズと価格を手に入れたソニー“デジタルハイビジョンハンディカム”「HDR-HC1」。発売前にじっくり触る機会を得たので、注目の普及型ハイビジョンビデオカメラの魅力を前・後編にわたってお届けしよう。

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 メニュー設定の「i.Link DV変換」を「入」にすれば、i.Link端子からHDV信号ではなく、DV信号が出力される。「HDR-C1」では撮影時点で録画フォーマットを標準DVにしておくことも可能だが、HDVで記録した映像に関しても、DV信号(480i)へ変換しながら出力できるわけだ。

 試しに、i.Link端子を装備したDVDレコーダーへ接続してみたが、レコーダー側からの再生制御も、ビデオ取り込みも問題なく行えた。ただし、当然ながら、転送したビデオ映像はSD画質となり、最初からDVカメラで撮影したビデオと大差ない品質になってしまう。

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HDV1080iで記録したビデオ(上)を、DV出力(SD画質へ変換)してみた。当然ながら、解像度は約4分の1以下になってしまう(下)
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 ただ、それでもやはりハイビジョン記録は魅力的である。書き出しや編集が無理でも、そのままテープで保管しておけば、コンポーネント端子(特殊コネクタへ付属ケーブルを接続すれば、D端子として出力可能)経由の自己再生で、ハイビジョン映像を鑑賞できる。

 さらに、テープに記録ずみのビデオ映像から、1440×810ピクセルの静止画を取り出せるのも、ユーザーによってはありがたい点だろう。

 たとえば、ITmediaの取材用途などでは(雑誌など紙媒体とは異なり)特に高解像度画像は必要ないため、延々とビデオを回しておき、あとから必要な場面を静止画として切り出して記事に使うというやり方も、十分に実用的だ。一般家庭でも1440×810ピクセルという解像度で十分というなら、ビデオカメラのほかにデジカメを持っていかなくて済むのはありがたい。しかも、動画の中から最高のショットを切り出せるのだ。

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自然光の中、「撮る・テープ」でビリヤード台をビデオ撮影
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そのまま、すぐに「撮る・メモリー」へ切り換え、1920×1080解像度で静止画記録を行ってみた。ほぼ同じ撮影条件のはずだが、テープからメモリースティックDuoへ静止画を落とすと、やや暗くなってしまうようだ。たしかに、本文中で紹介したサンプル映像も、テープに撮影されている映像と比べると、やや暗めになっている

 ※「ソニー「HDR-HC1」を使ってみた(後編)」は6月27日(月)に掲載予定。

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