新「AVeL リンクプレーヤー」のDLNA/DRM対応機能を試す:レビュー(3/4 ページ)
ネットワークメディアプレーヤー「AVeL リンクプレーヤー」がバージョンアップし、DLNA準拠の各種PC用サーバソフトとの連携や、DRMコンテンツの再生が可能になった。どこまで思い通りの動作をしてくれるか、早速試してみた。
「DiXiM」「WMC」――DRMコンテンツの再生条件は「?」
DiXiM Media Server(DiXiMサーバ)とWindows Media Connect(WMC)に関しては、ほぼ同じ挙動を示したのでまとめて紹介しよう。リンクプレーヤーを起動すると、以下のようにネットワーク上のサーバを自動で認識する。このうち、3番がDiXiM Media Server、5がWMCだ。
AVLP2/DVDG-2からDiXiMサーバにアクセスすると、DiXiMのクライアントソフトからDiXiMサーバに接続した時と同じメニューが表示される。これを見ても、VAIO Mediaと同様にクライアントの動作はサーバに依存していることがわかる。
AVLP2/DVDG-2からWMCにアクセスすると3つのカテゴリが選択できるが、実は大して意味がない。というのも、WMCは指定したフォルダやサブフォルダからメディアファイルを抽出して、自動的に整理する機能を持たないからだ。
例えば「ビデオ」を選択しても、WMCで指定したフォルダが示されるだけで、再生するためにはファイルのある場所までフォルダをたどっていかなければならない。この分類は「これからこの種類のファイルを再生しますよ」という宣言のようなモノでしかない。
ファイルの再生状況については、DiXiMサーバ、WMCともにVAIO Mediaとまったく同じだった。唯一違うのは、DRMコンテンツの再生機能。DRMが付加された動画ファイルを再生したい場合には、WMC側で登録を行う必要がある。今回はBROBAで購入できるWMVのビデオクリップをいくつかダウンロードして再生してみたが、問題なく再生できることを確認した。
ちょっと面白いのが、WMCの共有設定を見るとAVLP2/DVDG-2がDRMコンテンツの再生には対応していないように記述されているにもかかわらず、問題なく再生できたこと。WMCのデバイス設定から本製品を確認してみても、「DRMコンテンツが再生できない」と表示されているが、きちんと再生が行えた。
今回は多くの有料ビデオコンテンツをチェックする機会がなかったため、再生条件を見つけ出すことは不可能だったが、本機での再生条件については、機会を改めて確認していきたい。
「AVeL Link Server」――再生互換性はカンペキ、JPEGの表示も早い
そして付属する純正サーバソフトである「AVeL Link Server」。接続したときのトップ画面はこちらだ。
さすがに機能性は文句なしで、動画、静止画、音楽と、すべてのファイルを問題なく再生できた。また、ほかのサーバソフトでは約5秒ほどかかっていた500万画素デジカメのJPEGデータも、AVeL Link Serverであれば約1秒程度で表示された。画像のサムネイルが表示されるほか、先送り、戻しボタンでスライドショー的に写真を切り替えられるのも便利。
音楽再生時には画面にBGVが表示されるので、これもなかなか楽しい(ほかのサーバソフトでは画面に何も表示されない)。また、iTunesのライブラリと連携することも可能だ。普通に音楽ファイルを納めたフォルダを指定しただけでは、アルファベット/あいうえお順でファイルがソートされてしまうのだが、iTunesのインストールされた環境ならば、iTunesのライブラリデータを元にして、曲名検索や再生が行える。
ワイドテレビでは4:3のMPEG-2に注意
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.