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大型液晶を搭載した最軽量デジ一眼――PENTAX「*ist DL」レビュー(3/4 ページ)

ペンタックスからデジタル一眼レフ機「*ist DL」が登場した。*ist DSの撮像素子やデザインを受け継ぎ、2.5インチ大画面液晶を新たに搭載しながら、いっそうの軽量化と低価格化を達成している。その実力に迫る。

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 操作性にも特に変更はない。ボディ背面のFnボタンを押して、ドライブモード、ホワイトバランス、ISO感度、ストロボモードの4機能に素早くアクセスできるのが便利だ。メニューの構成もシンプルにまとまっていて、把握しやすい。

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右手親指の位置に電子ダイヤルがあり、絞りやシャッター速度の調整ができる。露出補正やマニュアル露出モード時の絞り選択の際には、ダイヤルにボタンを併用する。液晶パネルにバックライト機能はないが、表示は比較的大きくて見やすい
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背面Fnボタンを押し、さらに十字ボタンの右を押すと、ISO感度の設定メニューとなる。なお、ISO感度の「AUTO」を使用した際の感度アップの上限は、ISO400〜ISO3200までの4段階をカスタムメニューから設定できる
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レンズマウントは、ペンタックスバヨネットKAFマウントで、実撮影画角はレンズ表記の焦点距離の約1.5倍相当になる
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記録メディアは*ist DSと同じくSDメモリーカードを採用。転送速度がより速いカードを使うと、連写の連続撮影コマ数はやや増える
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撮影メニューには、「AFモード」の項目が追加され、AF.S(シングルAF)とAF.C(コンティニュアスAF)の任意選択が可能になった
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操作の手順や撮影モードの内容を説明するガイド機能の画面。大画面化により、文字も大きくなり読みやすい
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先月に新発売した望遠ズーム「DA ズーム50-200mmF4-5.6 ED」を装着。同社のデジタル一眼レフ機専用のレンズで、焦点距離の割にはコンパクトサイズを実現。ズームリングやフォーカスリングの操作感は悪くない

画質は細かくカスタマイズできる

 撮像素子にはAPS-Cフィルムサイズの有効610万画素CCDを採用する。このCCDそのものは*ist DSと同じものだが、ローパスフィルターを変更したという。そのためか、わずかな違いだが、細部の描写性がより自然になった印象を受ける。

 画質のカスタマイズ機能はこれまでと同じだ。メニュー内の画像仕上げから、こってりした色合いでシャープネスの高い「鮮やか」と、自然な色合いでシャープネス強調が控えめの「ナチュラル」の2モードで選択できる。また、彩度とシャープネス、コントラストをそれぞれ±2段で微調整もできる。

 以上のように*ist DLは、液晶モニターとファインダーの2点以外は、従来モデル*ist DSと大きく変わらない。ファインダーを重視するなら*ist DSを、液晶モニターを重視するなら*ist DLを選ぶといいだろう。だが本音をいえば、多少高くなっても構わないので、両方のメリットを兼ね備えた上位モデルがほしいところだ。

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