16:9&広角28ミリの“ワイドな楽しさ”――新LUMIX「DMC-LX1」:レビュー(3/5 ページ)
16:9のワイドCCDを搭載した話題のデジカメ松下“LUMIX”「DMC-LX1」をさっそく使ってみた。手ブレ補正付きのワイドズームでどんな写真が撮れるのか、フルマニュアルモードの使い勝手はどうなのか、じっくりと検証してみたい。
ただし、手に持った瞬間にはちょっと違和感を覚えた。ボディ全体のサイズや重量に対して、レンズ部分が大きくて重いため、ホールドバランスがあまりよくない。グリップらしき小さな突起もボディを支える役割はほとんど果たさず、両手で構えた場合に右手の居心地が悪い。ましてや片手で構えるのは絶対によしたほうがいい。なぜなら、せっかくの手ブレ補正の効果が差し引きゼロになってしまうからだ。
ズームレバーや電源スイッチ、背面のボタン類なども小さめで、大きな手のユーザーには押しにくく感じる。もっとも、グリップやレバー、ボタン類をこれ以上大きくすると、端正でスマートなデザインが損なわれる恐れは確かにある。スタイリング優先ということで、多少の持ちにくさや押しにくさには、目をつぶるしかない。
絞りやシャッター速度を直感的に切り替えられる
機能面の見所では、フルオートやプログラムAEモードに加え、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出の各モードに対応したこと。プログラムAEでしか撮れないFXシリーズとの大きな違いである。
このクラスのコンパクトデジカメでは、たとえ絞りを調整しても画像に大きな変化が生じることは少ない。とはいえ、多少でも写真撮影に興味を持つ人なら、絞りやシャッター速度を自分で調整できることに安心感を覚えるはずだ。
絞りやシャッター速度は、背面に装備したジョイスティックを上下に押すことで、1/3ステップで調整できる。またマニュアル露出モード時は、ジョイスティックを左右に押すことで、絞りやシャッター速度の選択が切り替わる。ジョイスティックは小型だが、操作感は悪くない。
便利なのは、ジョイスティックの長押しで表示できるショートカットメニューだ。ホワイトバランス、ISO感度、記録画素数、圧縮率の4項目を素早く設定できる。
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